レベルが高い塾?

2013.5.15|ウインロード通信

入塾してくださった中3生の保護者の方から

「こちらの塾はレベルが高いと聞いていたので、うちの子でも大丈夫でしょうか…」

と心配そうに言われたことがあります。

しかし、特に他の塾さんと比べてレベルが高いとか低いということはないと思います。少なくとも高校レベルまでは学問の基礎ですから。教えている内容も同じですし、使っているテキストもどちらかといえば、基本を重視したものです。

もちろん、それが完璧なら上野丘高校や難関大学に合格できるというレベルでの基本ですが。

 

ただ、私どもの塾では、入塾時に生徒さんにお約束していただくいくつかのルールがあります。

それは、

 

「塾に来たら必ず挨拶をし、礼儀を守る」
「正しい姿勢で授業を受ける」
「授業時間に遅れないようにする」
「授業中は私語をせずに、授業に集中する」
「テキストや宿題は忘れずに持ってくる」
「宿題は決められた日に必ず提出する」
「宿題を提出しなかったときは、終わるまで居残り学習をする」
「その際は帰りが遅くなることを連絡する」
「確認テストは合格するまで受ける」
「机やイスの整理整頓をし、消しゴムのカスなどは床に落とさず、ゴミ箱に捨てる」
「携帯電話は教室内で使用しない」
「ゲーム機などは持ち込まない」
「教室内で飲食しない」
「やむをえず遅刻・欠席するときは連絡する」

 

などです。
これらのルールを守るという約束のもと、入塾していただくという形をとっています。

でも、これらのことは社会人であれば、当たり前のことですよね。

ルールというより、モラルだと思っています。
高いモラルは人のためというより、自分のため、つまり自分が周囲から嫌われないための手段でもあります。
挨拶をしない、敬語を使わない、ゴミを平気で道ばたに捨てる、連絡もなくドタキャンする。

ちょっとありえないですよね。

しかし、こういう大人もテレビや日常生活の中で多くなってきたと感じます。

今は当たり前のことが当たり前ではなくなってきています。
そのような中では高いモラルを身につけることは、子どもたちが世を渡る上で、最も大事なスキルだと思うのです。
ですから、私たちはそこは徹底して指導します。
何でもそうですが、まず基本的な姿勢から作らなければならないというのが、私たちの考え方です。
ところが、長年の悪い癖がついた後でのフォームの矯正というのは非常に難しいものです。
実際、これらのルールが完璧に守られているかというと、そうでもありません。
だから、私たちも粘り強く指導していきます。数年かかることもあると思います。

しかし、これもまた不思議なことですが、ルールをきちんと守っている生徒ほど、成績が良いのです。
そもそも、このルール自体が成績が良い子たちの振る舞いを観察して作ったものですから、当然のことでもありますね。

古来、武道でも型を非常に大事にしてきました。弓道にも八節というものがあり、初心者はその八節という八つの型の練習だけを最低2ヶ月間は行います。しかも、その時点ではまだ弓すら持てません。実際に的前で矢を放つまで最低三ヶ月はかかると思いますが、実はそれでも早すぎるくらいです。

早く矢を放ちたい、的前に立ちたいとあせって型を身につけないうちに的前に立つと、次第に妙な癖がついて矢もまっすぐに飛びません。1度ついた悪癖はそうそうなくなりませんから、結局、しっかり型を身につけた人に抜かれてしまいます。

小学生で習う九九などもただ唱えているだけですが、それができないと、中学数学、高校数学で計算ができなくなります。私が小学生のうちから方程式が解けることよりも、きちんと九九や分数・小数の計算や面積の出し方を覚えている方が大事だと考えているのもそのためです。(もちろん基本を押さえた上で先に進むことは全く問題ないとおもいます。むしろどんどん進むべきです。)

だから、ウインロードでも型の習得をもっとも大事にしています。
子どもたちはいつかは自分自身の力で歩まなければなりません。いつまでも大人が一緒に歩こうとするのではなく、どう歩くか(=型)を教えていくことがわたしたち大人の責任ではないでしょうか。

 

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