ケアレスミスを無くすには

2021.2.12|ウインロード通信


 こんにちは。進学予備校ウインロードです。

 

 「ケアレスミス」という言葉は「軽い間違い」という意味で使っている場合が多いようです。生徒達

に「間違えた原因はなんだろう?」と聞くと「ケアレスミスです」と言われることがよくあります。そ

の後「なぜそのミスが起こったのか?」を分析することは、ほとんどの子がやっていないと思います。

保護者の方からも面談で「うちの子はケアレスミスが多いです。どうすればいいですか?」と相談され

ることもしばしばです。

 

 保護者の皆様にも覚えておいてほしいのですが、その時に「問題演習が足りないから」と結論付けら

れたならば、それは完全なお門違いです。ケアレスミスは勉強量に比例してなくなっていくミスではな

く、文字通り「注意力がかけているから起こるミス」なのです。

 

 ウインロード中学部には主要5教科の総得点が490点を越えてくる塾生達がいますが、もともとこ

れほどの高得点を叩き出せる力があったのか?というと「そんなことはない」というのが私の答です。

ケアレスミスを地道に克服させてきた結果がもたらしているものです。前出の中学生達が高得点を取れ

たことを喜ばずに、ケアレスミスの1点を悔やんでいるのはその習慣が身についているから。人間であ

る以上、ケアレスミスを「ゼロ」にすることは絶対に不可能ですが、失敗から学ぶ能力を持ち合わせて

いるのも人間です。その能力を発揮することによってケアレスミスを減らすことができるようになるの

です。

 

 そもそもケアレスミスはなぜ繰り返し起こってしまうのでしょうか?

 

 ズバリ!!「ミスしたことを覚えていないから」です。

 

 先にも述べたように「軽い間違い」という意味で使われているケアレスミス。軽度のミスなら注意す

る必要はないと判断してしまうため、どのように間違えたのかを確認することもなく覚えてもいない。

また同じようなミスをした時に初めて「あっ!!またやった・・・」という具合に思い出す。

 

 この負の連鎖を断ち切る第1段階として、ケアレスミスは「大きな間違い」であると認識する必要が

あります。解答を書けなくて落としてしまった1点も、ケアレスミスで落としてしまった1点も「同じ

1点」であるということですね。2段階目はなぜ間違えたのかをよく分析し、意識付けしていく。ミス

した内容を記憶していく工夫も必要です。その結果、自分がミスしやすい場所を事前に察知する、見直

しの段階で確認すべき事項として優先順位が高くなってくる。ケアレスミスが減る方向に向かいます。

 

 満点を取れたはずの問題を落としてしまうのは非常にもったいない。ケアレスミスの影響を感じさせ

ないほど圧倒的な高得点を取れるのであれば話は別ですが。実力や点数が接近している場面で勝敗を分

けるのは、ケアレスミスであると私は考えます。前出の中学生達はそのことがよく分かっているわけで

すね。なぜミスをしたのかをよく分析し、次のテストに備えています。私も「あの時、こんなケアレス

ミスをしていたよね」と声をかけながら指導するようにしています。記憶のメンテナンスは必須です。

 

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