【令和3年度 全国学力・学習状況調査】出題のねらい(小学6年生)

2021.5.29|ウインロード通信

別府市の小学生・中学生の保護者の皆様、こんにちは。進学予備校ウインロード荘園校の西村です。

先日、27日に文部科学省が実施しました、「令和3年度 全国学力・学習状況調査」の出題のねらい等についてみていきたいと思います。

 


〇小学6年生 国語

 

設問1では、話の内容が明確になるようにスピーチの構成を考えたり、資料を活用して自分の考えが伝わるように話したりすることができるか。

 

新5千円札の顔となる「津田梅子」をスピーチで紹介する場面設定。事実と感想を区別して構成を考えたり、資料を活用したりして話すことが求められる。

 

設問2では、説明的な文章を読んで文章全体の構成をとらえ、目的に応じて中心となる語(キーワード)や文(キーセンテンス)を見つけて要約したり、文章と図を結び付けるなどして必要な情報を見つけたりすることができるかどうか。

 

「面ファスナー(いわゆるマジックテープ)」について調べるために、図が含まれた文章を読んでいる場面が設定された。内容の中心となる事柄や、書き手の考えの中心となる事柄が文章全体を通して、どのように構成されているのかを正確にとらえ、目的に応じて文章と図表などの情報を関係づけて検討するなど、複数の情報を結び付けて、考えを形成することが求められた。

 

設問3では、筋道の通った文章となるように、文章全体の構成や展開を考えたり、目的や意図に応じて書き表し方を工夫したりしながら、自分の考えを主張する文章を書くことができるかどうか。

 

自分の考えを主張する文章を学級の友達に向けて書く場面が設定された。理由を明確にしながら自分の考えが伝わるように書いたり、読み手に向けて漢字を正しく書くことや、主語・述語、修飾語・被修飾語の関係に気を付けて書くことも求められた。

 

 

〇小学6年生 算数

 

設問1では、日常生活の問題を解決するために、示された場面を解釈し、必要な数量やその関係をとらえ、数学的に表現・処理することができるかどうか。

 

地域巡りの際、道のりがより短いコースで博物館と城と図書館へ行くために、二つのコースの道のりを比較する場面が設定された。必要な数値を選択し、事柄や関係を数学的に表現・処理することや、伴って変わる2数の関係について考察すること。日常生活に必要な時刻を求めることができるかなどが問われた。

 

設問2では、図形の計量について、図形を構成する要素などに着目し、図形の構成の仕方をとらえ、筋道を立てて説明することができるかどうか。

 

三角形の面積や、合同な三角形を組み合わせた図形の面積について考察する文脈を設定。基本図形の面積の求め方を理解していることや、量の基本的な性質について理解していることなどが問われた。

 

設問3では、身の回りの事象について統計的に問題解決するために、集めるべきデータを判断したり、データの分類整理、表やグラフからデータの特徴や傾向を読み取ったりすることができるかどうか。

 

5年生と6年生が、図書館であまり本を借りていないのではないかという場面設定。アンケート調査を集計し、理由について分析したのち、結論をまとめる場面を設定。どのようなデータを集める必要があるかを判断することも求められた。

 

設問4では、数量の関係に着目し、除法が用いられる場合を理解したり、除法の結果の意味を解釈したりすることができるか。

 

いろいろな除法の問題について振り返り、あまりのある場面でのあまりについての処理を考えたり、割進む場面で式に表して計算したり、少数を用いた倍の意味を考えたりする場面設定。数の表し方の仕組みや、数を構成する単位に着目して理解し、考え表現することや、日常生活の場面に則して判断することが求められた。

 


 

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