「うちの子は家庭学習もするし、問題量をこなしていると思うのですが、なかなか点数に結びつかない・・・」
そう感じている保護者の方もいらっしゃると思います。
同じ時間勉強して大幅に点数がアップしていく子、いつまで経っても成績が伸びない子
何が違うのか?
様々な要因がありますが、ひとつ例を挙げてみましょう。
私たちが毎度口うるさく言っていることですが
「答え合わせのやり方」
に大きな違いがあります。
成績が伸びにくい子の答え合わせのやり方が明確な基準になると思いますので、ここに焦点を当ててみましょう。
・解答を見て○か×か、正解か不正解かを確認する。(ただそれだけ)
問題を解き終わって、解答を見ながら赤ペンで○か×かをどんどん付けていっています。「そろそろ終わるかな?」と思いながらじーっと見ていると、終わった瞬間次のページの問題を解き始めます。解ける問題はわかりますが、解けない問題は解決できていません。
・赤ペンで正解を書き込む
○か×かを付けて、間違えた答えの正解をどんどん書き込んでいく。しかし、ただそれだけで終わっています。覚え直したり、なぜその答えになるのかを解決しないまま次のページへ。○、×を付けて次のページに進む方法と全く同じです。
・教科書や参考書で調べた問題、先生に聞いて解決した問題に○が付いている
問題を解いていると、わからない問題が出てくるのは当然です。教科書や参考書を片手に調べて正解を導く。ここまでの努力は認めますが、答え合わせの段階で、その問題に大きな「○」が付いているのは意味がわかりません。すかさずその問題について質問してみると「・・・・わかりません」と返答。○が大好きなのでしょう。
・解答を丸写しして、すべての問題に○を付ける
社会の暗記シートを作成する時に、解答を見ながら写していくことはOKですが、なぜかその丸写し解答にわざわざ○を付けていく子がいます。せっかくの暗記シートが○付けのため見にくいものとなってしまい、暗記できているもの、できていないものの仕分けが明確になっていません。
成績を伸ばすために必要な勉強は「×」を「○」に変えていくことである。
それ以上のことはしなくていいわけで。
「×」が「○」になる基準は
・なぜその答えになるのかを解決する
・もう一度同じ問題が出てきても、理論建てて解答を作成できる
・何度も繰り返し解いて、いつでも解けるようにしておく
「×」を「○」に変えていくハードルが低い子ほど、成績は伸びません。
うちの子、頑張っているのに・・・
机について勉強している姿を見て安心してはいけません。
「×」を「○」に変えていくことが勉強です。
伸びにくい子はこの部分に力を注ぐことを嫌います。
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