【国公立大学入試】 直前に変わった記述力

2014.3.27|激伸び!奇跡の大逆転

2014年 国公立大学入試】

今年の国公立大学入試で大分大学に大逆転合格を果たしたAさん。

センター試験の自己採点が終わってから願書提出まで約1週間ある。

これが、私が以前ここで書いた「魔の1週間」である。

志望校に願書が提出できるかどうかわからずに、自己採点の点数を見ながら、ただ不安に駆られて過ごしてしまう危険性がとても高い期間。

「願書提出して、目標がはっきりしてから頑張ればいいや」と思うかもしれませんが、それでは2次試験の勉強が出遅れてしまう。

この話は、「魔の1週間」が合格への架け橋となったものだ。

センター試験が終わった次の日に、Aさんは自己採点結果を塾に報告に来てくれた。

目標点に到達しておらず、なかなか厳しい結果だった。Aさんの目指していた学部は募集定員がすごく少ない。合格するには「2次試験で高得点を取る」以外、道は残されていなかった。

この段階で恐ろしくなり、センター試験の得点と相談しながら志望校を変更する受験生も少なくない。やはり確実に国公立大学に合格したいと思うから。

Aさんも学部を変更すれば大分大学への合格を確実に掴める得点ではあった。本人と一緒にその方向も探ってみたが、他の学部学科には自分のやりたいことが見い出せない。

「じゃあ、やるしかないね。2次試験で高得点だ!」

実は、センター試験が終わったその日の夜から、勉強を開始していたAさん。

「センターが終わったら間髪入れずに勉強開始!」

を守っていたのだ。当然面談が終わった後も自習室に残って2次試験に向けて勉強。合格通知が届くまで一喜一憂している暇はないと言わんばかりに。

こうして「魔の1週間」を勉強漬けで乗り切った。

2次試験の科目は「英語」と「小論文」。実はこの2科目、決して得意科目ではなかったのだ。私は2次試験の英語対策を個別指導で担当した。

「長文読解」と「和文英訳」が高得点へのカギを握っている大分大学の入試問題。

ぶっつけ本番で試しに解いてみた過去問の点数は5割程度。合格するためには8割以上は確実に欲しいところだ。

この結果を本人と一緒に分析し、「何に力を入れていくべきか?」を明確にしていった。それを本番直前まで1日も休むことなく、ただひたすらに頑張っていたのだ。

しかし、2次試験1週間前になってもなかなか点数が伸びない・・・・

特に苦手な「和文英訳」にも進歩が見られなかった。しかし、悩んでいる暇はない。それでもめげずに頑張り続けるしかなかった。

そして、入試の前日・・・いよいよ最後の2次試験対策の日。

これまでの勉強の成果を過去問にぶつけてもらった。

 

そして・・・・いよいよ採点。

 

そこで私は、飛躍的な成長を遂げた解答用紙を見ることになる。

「えっ!?すごくきれいな解答じゃん!!いったいどうしちゃったの?」

そこには合格点となる8割を超えた解答用紙があった。

つい1週間前まで5割のままだったのに。合格への執念が土壇場で奇跡を起こした瞬間だ。

Aさん「えっ!そうなんですか?なんかすごく読みやすかったんですけど」

決して簡単な年の過去問をやらせたわけではない。明らかに実力のある解答の書き方だった。

 

国公立大学2次試験の前日にその力が姿を現した。

 

「魔の1週間」を勉強しないで過ごしていたら、きっと間に合っていなかった。志望校に願書を出してからスタートさせた勉強ではタイムオーバーだった。

そして3月8日の合格発表の日、志望学部学科への合格を掴み取った。

最後まで諦めなかったその精神力、本当に素晴らしかった。

大学に行ってもその気持ちを忘れずに、頑張ってくださいね!今後の活躍を祈ってます。

 

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