「セミナー化学基礎・化学(第一学習社)」「リードα化学基礎・化学(数研出版)」
大分県の各高校で、問題演習教材として選ばれている学校が多い。これらの問題があまり解けない状態で「化学重要問題集(数研出版)」に進もうとする子達がいる。重要問題集は難関大を目指すためには必須の問題集である。入試まで残された時間が少なく、焦りを感じている子達がセミナーやリードαを中途半端に終えて早めに取り組もうとする問題集でもある。
セミナーやリードαの問題を自力で解くのがキツイ状態で、重要問題集をスタートさせても実りは少ないですよ。近道をしているようで、ものすごく遠回りしている。重要問題集は基礎力が不十分まま、何とかやっていけるようなあまい問題集ではない。Level Aの「必」の問題ならば、なんとかなるかもしれません。しかし、「準」や「無印」の問題はどうだろう?解説を読んでも理解するのが大変だと思います。Level Bの問題、「◇」、「思考」、「♰」の問題になると、もう何をやっているのかすら理解できないと思います。
セミナーやリードαをやって、重要問題集に入っているのに、解説を読んでも全く頭に入ってこない人は、思い切ってセミナーやリードαに戻って学習しなおしてほしい。焦っているとは思いますが、その方が時間ロスが少ない。しっかりやり直して重要問題集に戻ったら、1問解くのにかかる時間はぐっと短くなっていますから。
英数国よりも軽視されがちな理科。ラストスパートをかければ何とかなる科目のひとつという認識をしている人も少なくない。これも焦りを生みだすひとつの要素ですね。化学、物理、生物。将来、受験科目に選ぶであろう科目の大学入試問題を絶対に見ておいてほしい。
「えっ?これを解かなきゃいけないの?この制限時間で?」と、基礎力が崩壊したまま高3生を迎えると、とんでもない状況に追い込まれてしまうことに気づくはずです。
高1生、高2生はセミナーやリードαを採用している高校では、定期考査の試験範囲に組み込まれていますよね。まじめに取り組んでおきましょうね。高3生になってからの化学、物理、生物の基礎力養成期間をかなり短くできますからね。アドバンテージを得ることができます。
(大分理系専門塾WINROAD 江本)