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【化学の歴史】ヘリウムとは?

【化学の歴史】ヘリウムとは?

ヘリウム(Helium)の歴史

無色無臭の気体。軽くて(空気の7分1以下)、燃えたりしないため、風船や 飛行船に使用されています。ただし、ヘリウム原子は小さく、ゴムやガラスを透過します。 ヘリウムガスで膨らませた風船が、いつの間にかしぼんでしまう原因です。

宇宙では2番目に多く存在する元素ですが、地球の大気中には約0.0005%しか含まれていない。そのため、ヘリウムが最初に発見されたのは地球上ではなく、太陽だったのです。

 

時は1868年・・・

フランスのジャンサンとイギリスのロッキャーがヘリウムの存在を予言しました。インドで皆既日食が観測された時に、2人は太陽コロナのスペクトル分析を行い、地球上で存在が確認できていない元素があることに気づいたのです。

この元素は太陽の観測から発見されたので、ギリシャ神話の「太陽神ヘリオス」にちなんで

ヘリウム( ヘリオス + ium )と名付られました。

ここで「あれ?」と思う人がいるかもしれません。

そう、「-ium」は本来「金属」につけるラテン語。

例: Li(リチウム:Lithium

 

これはこの時点で、核融合という考えがなかったため、太陽内部の高圧状態でのみ存在できる金属元素が「ヘリウム」と思われていたからだ。

よって、周期表上で金属元素でもないのに「-ium」とつくのはヘリウムだけなのです。

 

(大分理系専門塾WINROAD 江本)

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