中学生のときには得意だった勉強が、高校進学後に急に難しく感じられ、成績が下がってしまうことがあります。一方で、中学時代にはそれほど目立たなかったものの、高校に入ってから成績が伸びる生徒もいます。こうした現象は決して珍しいことではありません。
特に、中学時代にあまり勉強せずとも良い成績を取れていた生徒は、高校では注意が必要です。
高校の学習内容はより高度になり、授業の進度も速くなります。そのため、一つひとつをじっくり理解するための時間を確保するのが難しくなってくるのです。
このような環境では、与えられた宿題だけで学習を終えてしまう生徒と、自主的にさらに問題演習を重ねる生徒との間に、次第に大きな差が生まれます。最初は小さな違いでも、1年、2年と経つにつれ、「もう追いつけないかもしれない」と感じるほどの大きな差になることがあります。
日々のコツコツとした努力こそが、夢の実現を引き寄せる鍵です。実際、大学入試の合否を分けた生徒たちの平均的な学習時間の差は、1日わずか17分に過ぎなかったというデータもあります。このあと一歩の積み重ねが、大きな成果を生むのです。
(大分理系専門塾WINROAD 江本)