子どもの「やる気が出るのを待つ」「やる気が出てから始める」という考え方は、多くの保護者が塾や勉強を始めるタイミングを見極める際に抱く悩みです。しかし、子どもがなかなかやる気を見せないまま時間が過ぎていくと、「このままでは間に合わないのでは？」「一体いつになったらやる気になるのだろう…」と、不安を感じることも少なくないでしょう。

では、やる気を簡単に引き出す方法はあるのでしょうか？その答えは、「まず行動すること」にあります。脳科学の研究によれば、人間のやる気は行動を起こすことによって引き出されるという特性があります。つまり、「やる気が出てから動く」のではなく、「行動することでやる気が湧いてくる」のです。

やる気を高めるには、まず何かしらの行動を始めることが大切です。「どうやったらやる気が出るだろう」と考え込む時間はもったいないと言えます。やる気とは、行動を起こして初めて後からついてくるものなのです。気分や感情に左右されず、まず体を動かしてみることが重要です。

ただやる気を待っているのは危険です。私たちが生徒から「今日はやる気が出ません」と聞くことがありますが、そのたびに伝えるのはこうした考え方です。

「やる気は、努力して行動した人だけが手にできるものです。」

「やる気が湧くのを待つ」や「気分が乗るまで待つ」という姿勢は、何も始められないまま時間を無駄にしてしまう結果を招きます。気分が乗らないときでも、「今すぐやる！」と気持ちに逆らって行動する力を育むことが大切です。この力が身につけば、やる気を引き出すのは簡単になります。

受験や社会で大きく成果を上げる人たちは、みな「行動力」を持っています。彼らが初めからやる気に満ちていたわけではありません。むしろ、小さな行動を積み重ねる中で目標を見つけ、それに向かって進んでいるのです。

やる気を待つよりも、行動を起こす習慣を身につけさせることが、子どもの未来にとって何よりも大切なことなのです。

（大分理系専門塾WINROAD 江本）

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