大分からの難関大進学ルート

 数学、化学、物理に強い!理系科目を専門で指導する学習塾です。難関大学受験、国公立大学医学部医学科受験を直接指導してきました。もちろん、文系数学、物理基礎、化学基礎を学習したい人も大歓迎!!

浮力と単振動[重要問題集60] | 大分市 大学受験 物理 塾 |大分理系専門塾WINROAD

浮力と単振動[重要問題集60] | 大分市 大学受験 物理 塾 |大分理系専門塾WINROAD

問題

密度ρ、低面積S、高さLの柱状の浮き

がある。これを、図1のように直立

させた状態で水に静かに浮かべた

ところ、水面下の長さがd​\( (\leqq\dfrac{L}{2}) \)​の

ところで静止した、水の密度をρ0

重力加速度の大きさをgとする。

浮きは直立した状態のままで鉛直方向に運動し、空気の質量、浮きの運動に伴う水や空気の抵抗、

水面の変化および水の運動による影響は無視するものとして、次の文中の(   )にあてはまる

式を記せ。ただし( エ )以降ではdを用いずに答えよ。

図1のように、浮きが静止しているときに。浮きに働く重力の大きさは( ア )、

浮きが水から受ける浮力の大きさは( イ )であり、これら2つが

つりあっていることから、水面下の長さdは( ウ )である。

はじめ静止していた位置(つりあいの位置)から、手で浮きをx0\( (0<x_0<d) \)​だけ

押し沈めて止めた、このときの手の押す力の大きさは( エ )である。その後浮きを

静かにはなしたところ、浮きはその底面が水面から飛び出すことなく、上下に単振動を

はじめた。この振動の周期は( オ )、振動中につりあいの位置にきたときの速さは

( カ )、浮きが最も高くなる底面の位置は、水面から( キ )の深さの所である。

次に、図2のように、浮きの上面を水面と同じになるまで押し沈めて静かに離すと、

浮きは水から完全に飛び出した。このように、浮きの底面が水から完全に出る

ためには、浮きの密度がある量より小さい必要があり、その量は( ク )である。

今回用いた浮きの密度は(ク)より小さかったので、水から飛び出したあと、

水面からある高さまで上昇し(図3)、その後、水面に着水した。浮きの底面が

水面から出る瞬間の浮きの速さは( ケ )、浮きの底面が達した最大の高さは、

水面から( コ )である。また、浮きの底面が水面から出て、底面が再び着水

するまでの時間は( サ )である。


( ア ),( イ ),( ウ )

浮きに働く重力の大きさは(質量)×gなので(質量)=(体積)×(密度)=ρSL[kg]より

ρSLg[N] (ア)

浮力は押しのけた水に働く重力に等しいので

押しのけた水の体積はSdで密度はρよりρ0Sd×g=ρ0Sdg[N]

ρ0Sdg[N](イ)

\( \rho SLg=\rho_ 0Sdg \)​とおくと​\( d=\dfrac{\rho }{\rho_ 0}L \)

\( \dfrac{\rho}{\rho_ 0}L \)(ウ)


( エ ),( オ ),( カ ),( キ )

F+ρSLg=ρ0S(d+x0)g

F=ρ0S(d+x0)g – ρSLg=ρ0Sdg+ρ0Sx0g – ρSLg

ここで\( \rho SLg=\rho_ 0Sdg \)​なので

F=ρ0Sx0

F=ρ0Sx0g (エ)

 

つりあいの位置からx[m]沈んだときの浮きに働く力は下図の通り。

浮きが沈む向き(下向き)を正とすると浮きの

運動方程式F=ma

ρSLgーρ0S(d+x)g=ma

ρSLgーρ0Sdgーρ0Sxg=ma

ここでmg=ρSLg=ρ0Sdgなので

ma=ーρ0Sgx m=ρSLより

\( a=-\dfrac{\rho_0Sxg}{\rho SL}=-\dfrac{\rho_0g}{\rho L}x \)​ここで

単振動における加速度は​\( a=-\omega^2x \)​なので​\( \omega^2=\dfrac{\rho_0g}{\rho L} \)

\( \omega=\sqrt{\dfrac{\rho_0g}{\rho L}} \)

\( T=\dfrac{2\pi}\omega{}=2\pi\sqrt{\dfrac{\rho L}{\rho_0g}} \)(オ)

単振動の場合

\( x=Asin\omega t\\v=A\omega cos\omega t\\a=-A\omega^2sin\omega t=-\omega^2x \)​なので

今回A =x0、​\( \omega=\sqrt{\dfrac{\rho_0g}{\rho L}} \)

よって​\( v_{max}=A\omega=x_0\sqrt{\dfrac{\rho_0g}{\rho L}} \)(カ)

一番上にきた時は単振動なのでつりあいの位置からx0上の位置である。

\( d-x_0=\dfrac{\rho}{\rho_0}L-x_0 \)​​​(キ)

 


( ク ),( ケ ),( コ ),( サ )

浮きがL沈んだとき振動の中心(つりあいの位置)がらL-d沈んでいるので

単振動なので​\( L-d\geqq d \)​となれば良い

\( L\geqq2d=2\dfrac{\rho}{\rho_0}L \)​よって​\( L\geqq2\dfrac{\rho}{\rho_0}L \)

\( \rho\leqq\dfrac{\rho_0}{2} \)​​​​(ク)

 

 

つりあいの位置を基準としたエネルギー保存則から

\( \dfrac{1}{2}m・o^2+\dfrac{1}{2}K(L-d)^2=\dfrac{1}{2}mv^2+\dfrac{1}{2}K(-x)^2 \)

\( mv^2=k(L^2-2dL+d^2)-Kd^2\\=KL(L-2d) \)

\( K=\rho_0 Sg \)​、​\( m=\rho SL \)​なので

\( v^2=\dfrac{KL}{m}(L-2d)=\dfrac{\rho_0SgL}{\rho SL}(L-2d)=\dfrac{\rho_0g}{\rho}(L-2\dfrac{\rho}{\rho_0}L)\\=\dfrac{\rho_0g}{\rho}(1-2\dfrac{\rho}{\rho_0})L=(\dfrac{\rho_0}{\rho}-2)gL \)

\( v=\sqrt{(\dfrac{\rho_0}{\rho}-2)gL} \)​​​​​(ケ)

水面から飛び出してhの高さになったとすると

\( v^2-v_0^2=2(-g)h \)​より

\( h=\dfrac{v_0^2}{2g}=\dfrac{1}{2g}(\dfrac{\rho_0}{\rho}-2)gL=(\dfrac{\rho_0}{2\rho}-1)L \)​​​​​​(コ)

最高点から水面までにかかる時間をtとすると

\( \dfrac{1}{2}gt^2=h \)

\( t=\sqrt{\dfrac{2h}{g}}=\sqrt{\dfrac{2}{g}(\dfrac{\rho_0}{2\rho}-1)L}=\sqrt{(\dfrac{\rho_0}{\rho}-2)\dfrac{L}{g}} \)

水面から出て再び水面に達する時間はこの2倍なので

\( 2\sqrt{(\dfrac{\rho_0}{\rho}-2)\dfrac{L}{g}} \)​​​​​​(サ)

 

(大分理系専門塾WINROAD 首藤)

 

Follow me!

winroadoita

コメントは受け付けていません。
since 2019 大分理系専門塾/予備校 WINROAD(大学受験・高校受験)
Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert
PAGE TOP