大学進学を目指す高校生なら誰でも知っている「チャート式数学」(数研出版)。
数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲの各科目に対して用意されている、昔から使われている参考書である。
色によって難易度に違いがある。各色、難易度は下記の通り。
白チャート(易)、黄チャート(標準)、青チャート(難)、赤チャート(モロ難)、黒チャート(激難)
さて、この参考書を「問題集」のように使っている場合が多いですが、これは問題集ではなく参考書。すべての問題をノートに解くなんてとんでもない。仮に解いたとしても、1周するのがやっとでしょう。しかも相当な忍耐力が必要です。大抵の人は心が折れてしまいます。
酷なことを言いますが、たった1周しただけで大学受験に望んだとしても、点数を取れるようにはなりません。
それはなぜか?
以前も書きましたが「数学は暗記科目だから」です。
数学の問題で見た瞬間に解法が浮かび、鉛筆が止まることなく答えまでたどり着いたという経験はないだろうか?
きっと君は最後まで解き方を知っていたからでしょう。つまり、解法を暗記していたということになります。
では、見たこともない問題になるとどうでしょう?
問題を読み解きながら丁寧に情報を整理し、暗記している解法で突破口を探しているはずです。頭の中にインプットしている解法を出し尽くしても解けない場合、お手上げとなる。
その問題を解く方法を知らないからです。
社会でもそうですが、1回見ただけで暗記できるのならば繰り返し勉強する必要はありません。
暗記は何度も反復して積み上げていかなければ、即答できる知識にはなりませんよね?
数学も同じですよ。
「1回解く」方法よりも「何回も解く」方法を身につけて、積み上げていくことが大切です。
チャート式は解法の宝庫です。たった1冊の参考書に、受験数学の解法がぎっしり詰まっています。
文系は1000パターンの解法
理系は1500パターンの解法
を身につければ大抵の問題は解けると言われています。