保護者の方から塾に対する要望としてよくあるのが「宿題をたくさん出してほしい」というものである。宿題の量が多いことが成績を大きく上昇させる要因だと思っている方が多いからだと思います。もちろん、宿題量が多いことが上手く機能して成績が激変する子もいますが、そんなに単純な話ならば、学校の宿題をこなしていれば問題ないと思います。
「宿題をたくさん出す」というのは、毎日対峙する環境ならばうまく機能する確率が高くなると思います。強制力を働かせやすいから。しかしながら大半の塾が、毎日通える環境が与えられていません。そもそも学校行事が入ることで、学校以外の場所に毎日通うことなんて難しいという子達がたくさんいると思います。
成績がどんどん良くなっていくにはどうすればよいのか?
学校や塾で習った問題、解説してもらった問題をもう自力で解けるように何度も復習することである。
何度やっても間違えることのない問題は時間をかける必要はありません。「×」を「〇」に変えていくことが勉強。「×」こそがあなたの成績を上昇させるために必要な問題である。時間には限りがあります。効率良く勉強していくためには、できる問題、できない問題のを仕分けして「できない問題」の復習に集中できるようにしていくことが重要である。
現在、化学を指導している高3生。先日、共通テスト模試を受けてきました。自己採点の結果は94点(100点満点)。実はこの子、つい2か月前に受験した共通テスト模試で、化学の得点は50点前後しか取れていませんでした。わずか2か月で満点近く取れるまでに成長したわけです。わかりやすく教えられるだけではこのハイペースな成績上昇は実現できません。復習ややり直しに多くの時間を割いていたのは言うまでもありません。そうでなければ短期間での上昇は見込めませんよね。