「できれば国公立大学に進学したい」という言葉を耳にすることがある。この時点で国公立大学に進学できる期待値は大きくさがる。むしろ、ほぼゼロに等しいと言われてもおかしくはない。全体的に見れば少子化で大学には進学しやすくなってきました。それは事実です。国公立大学は多くの子達が進学したいと思っているので、まだまだ倍率は高い。よく耳にする難関大学、難関学部は、相変わらず難関である。そんな弱い気持ちで学習していても、一瞬で土俵からはじかれてしまいます。
「〇〇大学にいきたい!」「〇〇大学 〇〇学部にいきたい!」と具体的な目標を掲げて、強い気持ちを持って努力する。
そうでなければ進学が難しいのが国公立大学。「できれば」という弱い気持ちでは、国公立大学に進学するための学習量に対して、心が耐えられないと思います。
目指す大学によって、特に力を入れて鍛える必要がある科目が決まってくる。「できれば」という段階では「具体的な目標が決まるまで、どうなってもいいように、全教科しっかり学習しておかないとね」なんていう、弱い気持ちではとても耐えられそうにもない学習プランとなってしまう。全教科余裕で学習可能な段階では問題ないですが、時が経つにつれてそんな余裕は無くなってきます。
将来の夢がない。
目標がない。
だから大学が決まらない。
大目標が決まるまでは・・・・なんて待っていては、受験は終わってしまいます。
将来の夢が明確に決まっている子のほうが珍しいですよ。
(もちろん、この領域に到達すると、すごい努力をしている子が多いですが)
まずは動いてみましょう。
例えば、これまでさまざまな科目を学習してきて、これからもしっかり学んでいきたい科目、できれば学習を避けたい科目 というのが自身の中で決まってきていると思います。学んでいきたい科目をピックアップして、それらを軸にして受験できる国公立大学を探してみる。マッチした大学の受験科目に、できれば学習を避けたい科目が入っているかもしれません。調べていくうちに、やっぱりこの大学に進学してみたいと思うようになったら、学習を避けたかった科目に対して、頑張ろうという気持ちが芽生えてくることでしょう。
今よりも具体的な目標が定まり「なんとなく」とか「できれば」という気持ちからの脱却につながるひとつの方法ではあると思います。
次のような言葉を1度は聞いたことがあると思います。
心が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。
(心理学者 ウィリアム・ジェイムズ)
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
(マザーテレサ)
偉人達の言葉からもわかるように、まずはすぐにできることから変えていく。それが将来を決めていくということですよね。具体的な目標は、じっと待ってふってくるようなものではなく、積極的に行動している人自身が作り上げていくものですよね。
「やってみよう」という気持ちをもって、まずは動いてみましょう。
(大分理系専門塾WINROAD 江本)