問題
\( \tan1° \)は有理数か?
極めて短い問題です。どっから手をつけていけば良いか皆目検討がつかないのですが、有理数と無理数の違いは何かが重要です。ここで有理数は分数で表すことができる数です。
tanと分数の形で思いつくのはtanの加法定理です。
\( \tan1° \)が有理数であると仮定すると
\( \tan2°=\dfrac{2\tan1°}{1-(\tan^21°)^2} \)、\( \tan1° \)が有理数なので\( \tan2°=\dfrac{有理数}{有理数} \)となり有理数である。同様に\( \tan3°=\dfrac{\tan2°+\tan1°}{1-\tan2°\tan1°} \)、\( \tan2° \)が有理数なので\( \tan3°=\dfrac{有理数}{有理数} \)となり有理数である。
繰り返すと\( \tan30° \)が有理数となる。
\( \tan30°=\dfrac{1}{\sqrt{3}}=\dfrac{\sqrt{3}}{3} \)で無理数であり矛盾する。
よって\( \tan1° \)は無理数である。
(大分理系専門塾WINROAD 首藤)