高校生のみなさんこんにちは。
明野の塾、進学予備校ウインロード大分明野校の首藤です。
今日は高校生の理科の勉強についての話です。
まず前提として学校の授業では、教科書を使うことが少ないという
ことがあります。これは、限られた授業時間数の中で必要な内容を
効率よく把握させるために、各先生方が工夫してプリントを作成し、
そのプリントで授業を進めていくからです。理解している人が見る
と、非常によくまとまっていて、どのプリントも素晴らしいもので
す。ここで大事なことは「理解している人が見ると、」ということ
です。初めて学習する人にとっては、そのプリントの良さにさえ
気づかないかもしれません。理科が苦手だという生徒さんと話をす
ると、大抵の場合プリントの内容を暗記して、それだけで問題演習
に臨み、問題が解けずに挫折するというパターンがほとんどです。
これは能力の差ではなく、このような勉強をすれば誰でも同じ結果に
行き着くでしょう。なぜならその公式や重要事項に関する背景を
知らないからです。どういう理屈でその式に行き着くのか、その
重要事項がどういう現象に関わっているのかなどを全く頭に入れない
から解けないのです。問題の形式が変わると全く対応できないのです。
教科書にしっかり目を通してみてください。そこには公式ができる
考え方や計算の仕方、根拠となる理論がきちんと説明されています。
そういう理屈を頭に入れて、教科書と同じように自分で公式に
たどり着くことができて初めて応用ができるようになるのです。
今までわからなかったことが少しずつ解決するはずです。
ここからは能力の差が出るかもしれませんが、一回目を通して全て
理解できる人もいるし、目を通しても全くわからない人もいるはず
です。しかし、諦めないでください。一回でわからなくても、2回、
3回と繰り返すと納得できていくはずです。十回でもわからなかった
ことでも、一週間後にもう一度目を通してみると理解できたりする
こともあります。まず教科書でしっかりとした考え方を身に付ける
ことが大切です。それができたら、プリントは最大の武器になりますよ。