高校受験を終えた君たちへ

2018.3.23|江本のつぶやき


先日、公立高校入試が終わりました。受験者全員が合格となれば一番いいわけですが、そういうわけにはいきません。希望校に合格した人もいれば、残念ながら不合格となってしまった人もいる。
目標にしていた高校の得点域に到達できず、あえなく受験校を変更し合格した人もいると思います。

 

(注)ここから先は中3生に向けて書いたものです。私の主観が思いっきり入った内容です。毎年受験を終えた生徒達に言っていることですが、この話を聞いてまた頑張ろうと思ったという人もいるので、ここで綴っておきます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

終わった今だからこそ伝えておきたいことがあります。
 

・高校入試が今後の人生を決めるわけではない
・高校入試で本当に学んで欲しいのは努力の方法だった
 

高校入試で今後の人生が決められるわけがない。君たちも決められたら困りますよね?私も決められるなんてまっぴらだ。〇〇高校に合格できなかったからもう終わりだ、そんな人生絶対嫌だね。
 

私もこの仕事を始めてから様々な生徒たちを見てきました。高校入試で不本意な結果となってしまったが進学先で驚くほどの努力を重ね、大学入試で希望を叶えた生徒を数多く見てきました。逆に、高校入試で猛勉強して希望校に合格できたが、それに満足してしまい「希望校に合格しないほうがよかったかも・・・」と思うほど勉強をやめてしまう人たちも多数見てきました。もちろん、高校でもそのまま継続して厳しい勉強を重ね、飛躍的に伸びていく子達もいました。つまり、高校入試ごときに君たちの人生なんか決められない。何も決まっちゃいないのです。本当に大切なことはその後の努力だということです。
 

頑張ろうがサボろうが、次の年には必ず次学年に進学できるという義務教育を終えた君たちが、初めて自分たちの意志で、自分たちの力で進学先を決める試練という意味で高校入試は大きな意義があるかもしれません。しかし、一応希望者全員が高校に進学できるようにはなっています。周りに高校に行かないという人がいるかもしれませんが、高校に進学しようとしている人が、どこにも行けないでいるという状況はないと思います。
 

よほど特殊な学校・学科に進学していない限り、人生の方向性は何も決まっておりません。普通科に進学しているならなおさらだ。
 

君たちの中にも多くいますよね?「なぜその高校に行こうと思ったのか?」という問いに「友達が行くから」「なんとなく有名な高校に進学したかったから」「親がここにしか行かせないというから受験した」という人たちが。まだ15歳の君たちに「将来、何をしたいのかを決めて受験校を選びなさい」なんて無理な話です。別に非難されるものではありません。むしろ、私自身はそれでいいと思っています。私も中学生の頃、その先に何があるのかなんて考えもせず、高校のイメージや友達が行くからという理由だけで受験校を決めました。
 

そんな理由で進学できるということは、まだ自分の人生を選べるという状態なのです。
 

だけどね、これだけは覚えておいてほしい。
 

「次は、そうはいかない」ということを。
 

3年後の高校卒業と同時に掴み取る進路は、ある程度君たちの将来(選択肢)を狭めてしまうことになる。
 

文学部に進学した人が卒業と同時に国家試験を受けて医師になることはできません。工学部に進学した人が法律家として生きるなんてことはまずないでしょう。医療系の専門学校、料理の専門学校に進学する人はきっとその世界で生きていくことになると思います。
 

もちろん、大学入試がすべてを決めてしまうことはありませんが、3年後に迫っている選択は、今持ち合わせている選択肢の多くを切り捨てていくことになるのです。「何かを選ぶ」ことが「何かを選ばない」ことになる初めての選択です。そうやって自分の選択肢をどんどん切り捨てながら、自分の選んだ道を進んでいく。
 

ただ、ここからやっかいなことが起こってくる。
 

選択したからといって、必ずしもそれが実現できるわけではない
 

という厳しい現実が待ち受けているのです。
 

大学全入時代と言われていますが、君たちが進学したいと考える大学はきっと合格するのが難しい大学です。大学入試は高校入試よりはるかに厳しい。ちょっと頑張ったから、また受験生になってから本格的に頑張れば合格できるなんて生易しいものではありません。難関大、国公立大、有名大には全国から「本当に同じ歳の人間か?」と思うほど優秀な受験生達が集まってくる。おまけに、足がすくむような倍率で勝負するのが普通の世界です。大学に行ける保証なんてどこにもない。浪人という可能性だってある。希望の大学に合格するために何度挑戦しても合格できないこともある。大学入試がうまくいったとしても、道半ばで敗れ新しい道を歩んでいくことだってあり得ます。
 

自分のやりたいことを実現するには鍛え抜かれた力が必要なのです。
 

鍛え抜かれた力とは「学力」もそのひとつだと考えていいと思います。むしろ、どの職業に就くにしろ、学力が必要ないものなんてないと思います。
 

英語の勉強をほとんどしてこなかった人が通訳者にはなれません。
 

化学の知識が全くないにも関わらず、薬剤師をしているのなら怖いですよね。
 

数学が全くできないのに数学の先生にはなれません。
 

古文ができないと日本史の研究者なんか不可能です。
 

高校入試の勉強で経験したように「学力は努力の結果ついてくるもの」なのです。ということは、自分の希望を叶えるのは今後の努力次第であると言えます。
 

高校入試で努力の仕方をしっかり学んだかどうか?
 

特に「継続して努力する方法」を自分なりに学べたかどうかですね。必死になってやり抜いたという人は、その過程で「本気の努力」を行う方法を学んだことでしょう。それはぜひ続けてほしいと思います。
 

そうではなかったという人。大変ですよ。高校に進学してからその方法を急いで探してくださいね。努力の方法は本気で頑張った人にしか見つけられないものですから、その差はとても大きいかもしれません。とはいえ、君たちも死ぬ気で頑張ればその差をひっくり返すことだってできます。
 

これからの人生、本当に必要なものは〇〇高校に行った、行けなかったではなく、将来の夢を叶えるために今後も努力できるかどうかです。
これだけは忘れないでくださいね。
 

そして、願わくばウインロードで過ごしてくれた生徒たちが自分のやりたいことを実現する幸せな人生を歩んで欲しい。
 

高校入試、本当にお疲れさまでした。今後の活躍を祈っております。

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