人類が光速測定に挑んだ歴史 | 大分 別府 数学 化学 物理 塾 予備校

2019.7.21|ウインロード通信 江本のつぶやき


光の速さは 約3.0×108 m/s である。
 

1秒間に地球(約4万km)を7周半するスピードと表現されることが多い。
 

ところで、この「光の速さ」っていったい誰が測定したのだろう?気になりますよね。
 

昔、光の速さは「瞬間的に伝わる」と考えられていました。
 

これを主張していたのが、皆さんも1度は名前を聞いたことがある「アリストテレス」である。あのアリストテレスが主張しているのだからこの仮説は間違いないだろう、と誰も疑わなかったのでしょう。
 

その後、光の速さを測定しようとする物理学者が現れました。ケプラーやデカルトです。その結果「光の速さは無限大だ」と結論づけたのです。
 

要するに「速すぎて測定できません」ということである。やはり、アリストテレスの言うとおりなのか・・・。
 

またもや「光の速度は無限大」に異を唱える人物が現れます。あの偉大なガリレオ・ガリレイです。ガリレオも2個のランプを使った実験で光の速さを測定できると言っておりましたが、やはり測定不能となってしまったのです。
 

何人もの偉大な学者が挑み、失敗し続けてきた光速の測定・・・
 

ついに、1676年 レーメルによって光の速さが有限速度であることが示されたのです。
 

その2年後、1678年にレーマーが木星の衛星観測から光の速さを測定したのです。
 

その数値は約2.2×108m/s。現在の数値とは違っていますが大きな進歩である。
 
 

1742年 ブラッドリー 恒星の動きから光の速さを測定。その数値は約3.0×108 m/s

1849年 フィゾーが地上での光の測定に成功 約3.0×108 m/s

1850年 フーコーが室内での光の測定に成功 約2.98×108 m/s

1926年 マイケルソンらが光速の精密測定に成功 約2.99776×108 m/s

1973年 He-Neレーザーの高速が基準となる 約2.99792458×108 m/s
 
 

光の速度が測定されて、さらに精密な測定を行い現在に至っているのです。高校物理で有名なのは「フィゾーの実験」と「フーコーの実験」ですね。彼らの素晴らしい実験装置をしっかり学習して理解を深めておきましょう。

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