【令和3年度 全国学力・学習状況調査】出題のねらい(中学3年生)

2021.5.31|ウインロード通信

別府市の小学生・中学生の保護者の皆様、こんにちは。進学予備校ウインロード荘園校の西村です。

先日、27日に文部科学省が実施しました、「令和3年度 全国学力・学習状況調査」の出題のねらい等についてみていきたいと思います。

 


〇中学3年生 国語

 

設問1では、話し合いの話題や方向をとらえることと、質問の意図をとらえ話す内容を考えることができるか

 

複数の中学校の代表が参加し、地域清掃活動についてテレビ会議を行っている場面を設定。話し合いにおける司会の役割について考えたり、参加者の質問の意図や話し合いの話題や方向をとらえ、話す内容について考えることが求められた。

 

設問2では、意見文として書いた文章を読み返し、語句や文の使い方、段落相互の関係に注意してかけるか。書いた文章を互いに読みあい、文章の構成の工夫を考えれること。

 

意見文の下書きを推敲したり、交流したりする場面を設定。文章を直した意図について考えたり、文章の構成の工夫について考えたりすることが求められた。

 

設問3では、文脈の中における語句の意味を理解でき、場面の展開や登場人物の心情や行動、発言に注意して読み、意味を考え、内容を理解することができるか。また、文章に表れている物の見方や、考え方をとらえて自分の考えや意見を持つことができるか。

 

夏目漱石の「吾輩は猫である」の一部と、本のカバーに書かれた紹介が取り上げられている。文脈内の語句の意味、場面の展開や登場人物の描写に注意し、内容を理解するとともに、紹介文にを参考にして、文章に書かれたものの見方や考え方をとらえて、自分の考えを持つことが求められた

 

設問4では、文脈に則して正しく漢字を読むこと、事象や行為などを表す多様な語句について理解すること、敬語を適切に使う事、伝えたい事柄が効果的に伝わるようにかけるか。

 

焼き物づくりの体験について、担当者と電子メールでやり取りをする場面が設定された。文脈に則して正しく漢字を読んだり、語句の意味を考えたりすることに加え、体験先を訪れるにあたって、事前に確かめておきたいことについて、相手に失礼のないように書くことが求められた。

 

 

〇中学3年生 数学

 

設問1では、文字を使って数や図形の性質を説明したり、方程式を解いたりする場面で必要となる、数・式を活用して数学的に処理する能力や、整式の加法・減法の計算ができるか。

 

整式の加法と減法が解けるかが問われた。

 

設問2では、事象をとらえ、一元一次方程式を用いて考察する場面で、事象に則して解釈したことを数学的に表現できるか、具体的な場面で一元一次方程式が立式できるか。

 

事象の中の数量の関係をとらえ、数学的にとらえて立式し、立式した一元一次方程式が解けるかが問われた

 

設問3では、図形の性質を考察する場面において、事象の特徴を的確にとらえることと、扇型の中心角と弧の長さや面積との関係が理解できているか。

 

扇型の弧の長さが、その中心角と比例の関係にあることを理解しているかが問われた。

 

設問4では、関数を用いて事象をとらえ考察する場面で、事象の特徴を的確にとらえ、関数の意味を理解しているか。

 

具体的な事象の中から、伴って変わる2つの数量を取り出し、それらの変化や対応を調べることを通して、2つの数量の関係について的確にとらえることが求められた

 

設問5では、データに基づいて不確定な事象を考察する場面において、数・式、図、表、グラフなどを活用して数学的に処理することができ、また与えられたデータの中央値を求めることができるか。

 

データの特徴や傾向を読み取り、問題の結論について判断するために、代表値を求めることができるかを問われた。

 

設問6では、事象の特徴を的確にとらえ、筋道を立てて考えて事柄が成り立つ理由を数学的な表現を用いて説明することができるか。

 

成り立ちそうな事柄を予想し、予想を確かめ、事柄が成り立つ理由について筋道を立てて考え説明すること、さらに問題の条件を変えるなどし、発展的に考えることが求められた。

 

設問7では、事象を理想化したり単純化したりして、数学的に表現したことを事象に則して解釈し、問題解決の方法を数学的に説明できること。

 

砂時計について、2分間を計るために必要な砂の重さを求める場面設定。事象を理想化・単純化してその特徴を的確にとらえ、事象を数学的に解釈することが求められた。

 

設問8では、データに基づいて不確定な事象を考察する場面で、開稀有の過程や結果を批判的に考察することや、事象の数学的解釈を、その根拠を数学的な表現を用いて説明すること。

 

5月のA市のキャンプ場の過ごしやすさを判断するために、A市の気候について調べたことを、表やヒストグラムなどに整理して分析し、それらのでーたの傾向をとらえる場面を設定。表やグラフなどから、データの傾向を適切に読み取り、それらを基に判断の理由を説明することが求められた。

 

設問9では、図形の性質を考察する場面で、筋道を立てて考え、ことがらが成り立つ理由を説明するために、解決する方針を考えること。

 

合同な図形の性質や、平行線の性質などを用いて、二つの三角定規を組み合わせてできる四角形について考察する場面設定。


 

 

 

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