限界突破の秘訣

2013.10.11|江本のつぶやき

 

F難度の後方宙返り4回ひねり「シライ」

この大技を行うために専門家は

・上半身と下半身のひねりが同時について行くこと

・回転している時にひねりの軸が一本しかないこと

そして、強靭な腹筋と背筋が必要だという。

 

通常、1回の演技でひねる回数は15回

彼は22.5回

圧倒的な数字である。

「ひねりすぎて気持ち悪い」

と、ロンドンオリンピック金メダリストである内村航平選手が

高い評価をしている大技。

 

若干17歳の高校生でありながら日本を代表する体操選手

 

白井建三選手

 

体操界において床という競技では

「飛び上がってから、3回ひねって着地」というのが

人間の限界であると言われてきた。それ以上は絶対に不可能であると。

 

しかし、白井選手はその「限界点」をこえて

世界体操選手権大会で見事金メダルを獲得。

 

この大技、誰もやったことがなかったので、名前がなかったらしい。

ある大会でウォーミングアップ中に審判に呼ばれて、

「その技、今ならシライって命名できちゃうけど、どうする?」

「お願いします!」

ということでこの名前がついたそうです。

 

その話はさておき、

「なぜこのような大技ができるようになったのか?」

興味深いところである。

3回ひねりが限界と言われてきたのに、彼はどうやってこの技を身につけたのか?

 

その秘密は白井選手の幼少期にあるそうです。

両親が体操教室を運営しているため、幼少の頃から体操教室で過ごしていたようだ。

自分よりもずっと年上の選手達の練習する姿を見る機会に恵まれていたそうです。

上級生たちの演技を見よう見まねで練習

 

トランポリンを使って、どれだけひねることができるか?

とひねりの競争をしていたそうです。

争っているうちに3回半、4回と回数が伸びていく。

そうしているうちにいつの間にか4回ひねりが完成していたそうです。

 

その頃、初めて知ったそうですよ

「人間の限界が3回ひねり」と言われていることを。

 

・限界点を知らなかった ⇒ 恐怖心を感じない

・自分で思い描くイメージを実現するために練習

 

ここに限界をこえていくための秘訣が隠されていますね

 

今現在、なんと「4回半ひねり」まできているそうですよ。

ただ、まだ演技で使えるような状態ではないという。

まだまだひねり回数を上げていくと意欲を燃やす白井選手。

これからも楽しみな選手ですね。

 

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