①ある2つのグループ、AグループとBグループがある。
Aグループの男性の割合は90%、Bグループの男性の割合は30%だった。
Aグループ、Bグループを合わせた場合の男性の割合は45%となり、人数の合計は400人だった。
AグループとBグループの人数をそれぞれ求めよ。
答え:Aグループ100人、Bグループ300人
②あるお店の今月の来店者数は284人である。
これを先月の来店者数と比較すると、男性は8%増加し、女性は15%増加し、全体では34人増加した。
今月の男性、女性の来店者数をそれぞれ求めよ。
答え:男性54人、女性230人
この2つの問題は、中学2年生で習う連立方程式を利用する問題です。
なぜこの問題を選んだのかというと、学年でトップレベルの生徒さんが
引っかかっていたからです。(とはいえ、中学1年生ですけど)
何が難しいのかというと、割合の計算や速さの計算がそもそも苦手だという事。
次に、どういう状況かを読み解きイメージしにくいという事。
そして、そのイメージから数式を立式することに慣れていないという事。
これらの原因が思いつきます。
計算はできるのに、文章問題が苦手な生徒さんは、ほぼイメージ化と数式化ができない印象です。
この生徒さんは、ヒントを出すとすぐに割合の考え方は出てきたので、やはりイメージ化か数式化で引っかかったのだと推測できました。
①の問題を、一緒に考えてみます。
私の解釈を織り交ぜながら、イメージしやすいように言葉を変えて問題文を音読します。途中で、「・・・だから、つまりどういうことかわかる?」という風に確認をしながらです。
そうすると自分の解釈にずれがあることに気が付きます。この問題の場合、「人数の合計は400人」を「男性の合計が400人」だと読み取っていたようでした。
そこから、Aグループの人数をx人、Bグループの人数をy人としてみようというと、立式を始めました。
つまり、この生徒さんは「状況を読み解きイメージ化すること」が難しかったようです。
次に②に問題です。
先ほどの問題と同じように、私が音読します。割合も大丈夫、イメージ化もできたようです。こちらの問題は、何をx、yとおくかが鍵となります。
求めるのは、今月の男性客と女性客の人数ですが、それをx、yとおいてしまうと割合の計算で狂いが出てしまいます。
ですので、割合の計算をする元の数字、つまり先月の男性客と女性客をx、yと置くようにアドバイスします。最後の答えも、安易にx、yの値を答えないように伝えると、見事に答えにたどり着きました。
今回は、文章題を解くのが苦手な生徒さんの例をあげて、私どもが常にやっている分析を文章にしてみました。
もちろん、生徒さんそれぞれで躓きポイントが違いますので、それに合わせて的確なアドバイスをしながら、自力で解答までたどり着けるようにエスコートしていきます。
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