塾では「解けた」のに家では「解けない」

2014.3.2|江本のつぶやき

「授業ではよくわかると言っているのですが、宿題になると全然解けないのです・・・・」

保護者の方が「自分の子だけそんな状況ではないのか?」と心配されて、塾に相談にいらっしゃることがあります。

実際にそういう子はたくさんいらっしゃいます。

なぜそのような状況におちいるのか?

塾(または学校)では先生の誘導(ヒント)に従って、途中経過を考えながら正解にたどり着くというプロセスを踏みます。私達の質問に答えていくだけで問題が解けるようになっています。

しかし、宿題の段階になると話は違います。「問題を解いている横で誘導してくれる人がいないから」です。習っている時はわかったような気になっているだけです。自力で解こうとするといろいろな問題点が必ず出てきます。

宿題では「わかるところ」と「わからないところ」を明確に区別しておくことが大切です。それが宿題において最も大切なことだと思います。状況を見て、わからない問題がある場合は「塾でしっかり聞いておいで」と言ってもらえればOKです。

習いたてで全てを理解し、使いこなせるはずがありません。

補足ですが、問題点を解決したら必ず復習しましょう。わかった気になっているだけですから。同じ問題が一番良いですね。しっかりとしたプロセスで正解にたどり着けるかどうか、「自力で解ける」ということを必ず実感してください。類題を解いて力を磨くのはその後です。

いずれ迎える高校入試、大学入試の会場に解き方を誘導してくれる人はいません。

自分自身の力で正解にたどり着くプロセスを考えなければならない。

問題点の発見 ⇒  解決 ⇒ 復習 ⇒ 自力で問題が解ける ⇒ 類題演習

という地道な訓練だけが、その力を育ててくれるのです。これが「応用力」に繋がっていきます。

このような習慣がない人は、受験生になった時に人一倍の苦労を強いられることになります。

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