最初から楽しいなんてありえない

2015.11.20|江本のつぶやき


社会人になったら何らかの職につき、仕事をすることになる。社会人1年目からその職業にやりがいを感じることができるだろうか?運良くそんな職につくことができるかもしれませんが、かなり確率は低いと思います。

 

社会人1年目・・・

 

働くということがこんなにも大変で、苦労の連続であることに絶望した。なぜ仕事にやりがいを感じたり、楽しさを感じたりできるのか全く理解できなかった。キツイばかりで、失敗ばかりで、上司に怒られ気持ちがどんどん滅入ってくる・・・。同時に、家族を養ってきた親の偉大さも身にしみて感じた。

 

社会というのはとんでもなく厳しく、学生時代に想像していたものとはかなりのギャップがあることだけは理解できましたね(笑)

 

先輩社員や上司が毎日楽しそうに働いているのを見て、自分もあんなふうになれるのか、とても不安だったことを覚えている。

 

不安に押しつぶされそうになるのに耐えながら日々の業務をこなす。「早く1人前の仕事ができるようにならなければいけない」毎日そんなことを考えていると、寝ても覚めても気持ちは張り詰めたままだった。キツイ仕事に耐えかねて、同期入社の仲間達がどんどん辞めていく・・・。

 

重圧に耐えながら体力の限界まで毎日頑張った。

 

帰宅して玄関で倒れ込み、そのまま寝てしまったこともある。

 

目が覚めたらもう出勤時間・・・。

 

誰かに「もう辞めていいよ」なんて言って欲しいと思っていましたね。この言葉が当時の自分にとっては救いだった。今はただの甘えでしかないと思えるのですが。

 

仕事を目一杯こなしても、次の仕事がどんどんやってくる。やってもやっても終わらない・・・。

 

そのうちそんな生活にも慣れて、少し気持ちに余裕が持てるようになった。同時に仕事の効率も良くなり、僅かながら仕事を楽しめるくらいにはなってきた。毎日「繰り返し」頑張ってきた成果だ。

 

イヤイヤながらやってきたものでも、できるようになれば楽しめる。

 

イヤなものを楽しめるようになるには耐え難い苦痛の中で、ガムシャラに頑張らなければならない時期が必要だ。途中で諦めていたら一生逃げ回っていたかもしれない。いや、きっと逃げ回っていたことでしょう。

 

「勉強は嫌いだ!」という子もいれば「勉強は楽しい!」という子もいる。

 

わかれば楽しい。できれば楽しい。

 

しかし、楽しいと言っている子達も最初から楽しさなんてわからなかったはずだ。「できない」が「できる」ようになるには苦労が伴う。その苦労から逃げずに自分ひとりで「できる」ようになるまで頑張ったから楽しめているのだと思うのです。

 

最初は嫌いで当然です。できなくて当然です。

 

そこから逃げ出すか?イヤでも頑張り続けるか?

 

成績伸ばす分水嶺はまさにここなのだと思います。

 

 

楽しい授業、わかりやすい授業というのは勉強を楽しむきっかけになるかもしれませんが、それだけでは楽しめるようにはなりません。

 

自分の力だけで歩んで行けるようになってはじめて、楽しさを感じることができるのです。

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