小学生のうちに身につけてほしいこと⑨

2015.12.12|小学生のうちに身に着けてほしいこと


★中学生、高校生になった時の学習習慣は小学生の時に決まる

 

2020年の教育大改革に向けて、中学校や高等学校で学習する内容は増加し、問題の難易度も年々高くなっております。「ゆとり教育」が終了し「みのり教育」に移行してから数年が経過しました。「みのり教育」がスタートする際、もっとも懸念されていたのは「学力の2極化」である。

 

先日、とある県の中学生のテストデータ分析を行っていたところ「学力の2極化」が最悪な形で起こっていることに気づきました。これまでは「平均点付近の人数がもっとも多い」という分布が普通でした。しかし、今現在の分布は「平均点付近の人数が最多というわけではない」というものだったのです。もっと恐ろしいのは、高得点を取っている層が少なく、得点の低い層が増えているという事実です。「2極化」どころか全体的に得点が取れなくなってきているという現状が浮かび上がりました。

 

その原因として考えられるのは「小学生の時に学習習慣を身につけたかどうか」である。先にも述べましたが小学校、中学校、高等学校とも教科書改訂が行われ高度な内容を習うようになりました。中学校、高等学校ではそれに対応しようと躍起になって取り組んでいるのがわかるのですが、小学校に関しては大きな変化が感じられません。割とゆったりしたペースで過ごす小学校生活を終えた瞬間、本気モードの内容に突入してしまうような状態である。つまり、小学校から中学校への橋渡しがうまくいっていないのが現状だ。

 

小学生の時に学習習慣を確立出来ている人は特に問題なくついていけると思います。ウインロードの小学生コースに通い、毎回きちんと宿題を提出し、家庭学習の習慣を身につけている人で成績不振に陥っている子はいません。

 

「小学生のうちはまだ本気で勉強しなくても・・・」という考えは大変危険です。以前の教育課程ならそれでもなんとか対応できていたかもしれませんが、今では「対応できなくなっている」というのがデータから容易に想像できます。

 

小学生の学習習慣に対しては寛容な方が多い。小学生の保護者の方から「家で全く勉強しない」という悩み相談を受けることはものすごく少ない。中学生や高校生になるとこの悩み相談が多くなりますが。「中学、高校は勉強しなきゃダメだ!」と考えている方が多いからでしょう。

 

でも、ちょっと考えてみてください。小学生の時に勉強に対して寛容であれば、中学・高校もその流れでいってしまうのは当然の結果だと思いませんか?

 

小学生の時に「勉強しなくても何も言われなかった」のに、中学・高校になると突然「勉強しろ!宿題をきちんと出せ!」と言われてもギャップが激しすぎますよね?反抗期に差し掛かってくると、対応できるようになるまでかなりの時間を要することになると思います。

 

現状の教育課程を好成績で抜けるためには、小学生の頃にしっかりとした学習習慣を身につける以外、方法はないと思います。「小学生の頃に塾に通わせる」というのは中学・高校での学習習慣を身につける手段のひとつであると思います。

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