物理が苦手だという高2生、問題を解いているところを見ていると、どうやら公式を忘れたらしく、公式のまとめてあるページを開いて確認。再度問題に取り組むが、どうやら解けないようだ。丁寧に解説すると理解した様子。
1週間後、類似問題を解かせたところ残念なことに解けない。公式を確認すると、公式は覚えている様子。ただ、問題のどの部分にどの公式を使えば良いのかわからないようだ。いろいろな公式についてどういう基本法則に基づきその公式ができているのか尋ねると全くわかっていない。公式だけを丸覚えして、その現象、内容については理解していない。公式についてどういう基本法則に基づき、どの要素が働きその公式ができているのかから再度説明すると・・・
「そういう事だったのか!」
と今度は本当に理解した様子。1週間後、類似問題は全て正解。
公式をただ暗記しているだけでは問題は解けないのです。高校物理での基本法則は多くはありません。そしてその基本法則が全ての公式に通ずるのです。逆に基本法則をしっかり理解すれば公式を忘れても思い出すのは容易なはずです。
公式を丸覚えしても意味がありません。そこでもう一度、教科書を読むことをお勧めします。学校の授業では、先生が勉強しやすいようにと、しっかりと重点をまとめてあるプリントを用意しそのプリントで授業が進んでいきます。まとめてある分、説明が不足している部分もありこれだけで理解できるわけではありません。教科書では公式のできた経緯を詳しく説明してありさらに理解が深まるはずです。一度教科書をしっかり読み直してみましょう。