大分からの難関大進学ルート

 数学、化学、物理にトコトン強い理系科目専門塾です。講師陣はこれまでも難関大学受験、国公立大学医学部医学科受験を直接指導してきた精鋭ばかりです。もちろん、文系数学、物理基礎、化学基礎を学習したい人も大歓迎!!

コーシー・シュワルツ

コーシー・シュワルツ

【コーシー・シュワルツの不等式】というものを数学の参考書で見たことがあると思います。

ざっと紹介すると、下記のようなものである。

 

(a2 + b2)(x2 + y2) ≧ (ax + by)2

等号成立は x/a = y/b のとき

 

(a2 + b2 + c2)(x2 + y2 + z2) ≧ (ax + by + cz)2

等号成立は x/a = y/b = z/c のとき

 

これ、文字がごちゃごちゃしているため、参考書で出会ってもスルーしてしまっている場合が多い。作り方はとても簡単。ベクトルの内積公式があるよね?それを利用すればこの不等式は証明できる。プラス、簡単に暗記できてしまいます。

暗記して何か得することがあるのか??

そうだね、下記のような問題に利用できる。

 

(問)5x + y = 6 のとき x2+y2の最小値を求めよ。

 

この問題を見たときに、大抵の場合 y=-5x+6 と変形して x2+y2 の式に代入、と考えるでしょう。2次関数で解くことができる。でも・・・5x が入っているし、計算がめんどうな感じがするよね?

では、これをコーシー・シュワルツの不等式を利用して解いてみよう。

 

5x+y = 6より a=5 , b=1

(52+12)(x2+y2)≧(5・x+1・y)2

5・x+1・y = 5x+y = 6 だから

26(x2+y2)≧(6)2

26(x2+y2)≧36

13(x2+y2)≧18

x2+y2≧18/13

つまり、最小値は18/13とわかる。

等号成立は x/5 = y/1 のとき。5x+y = 6と合わせて x = 15/13 、y = 3/13 となる。

 

煩わしい計算をショートカットできちゃいましたね。

知っていればお得ということです。

Follow me!

winroadoita

コメントは受け付けていません。
Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert
PAGE TOP