人権作文の書き方シリーズその②

2013.5.18|国語通信(記述・読解・小論文)

人権作文の書き方その②
「型にしたがった上で、自分らしさを出そう」

型というのは作文の構成のことです。内容は様々ですが、文章の書き方としては基本の型通りに書くときれいな文章になります。字数にもよるのですが、原稿用紙が5枚以内と結構字数の多い人権作文は「起承転結の型」が書きやすいだろうと思います。
まず、その「起承転結」についてですが、

①起
「起」とは書き出しのことです。いい文章かどうかは書き出しで決まると言っても過言ではありません。人権作文であれば、人権作文を書く「きっかけ」などを書きます。あるテーマについて書くのなら、なぜそのテーマを書こうと思ったのか、自分とそのテーマの関わりをエピソード(体験談)の中で語るとよりオリジナリティが出ます。

例えば、

「○○○○○○」
それが私が言われてショックだった言葉だった。

このようにカギ括弧で始めるとグッと読者を文章に引きつけることができます。ここはあまり字数を使わずに、短くまとめると良いでしょう。

②承
「承」とは「起」を受けて、話を展開していくことです。最初に語った「きっかけ」から、さらに自分が人権問題を経験した具体的なエピソードを書くと良いでしょう。経験とは自分が直接経験したことでなくてもかまいません。ただ自分が経験したわけではないのなら、誰がどのようなことをしたか、目に見えるように具体的に書きましょう。

③転
「転」とは少し視点を変えて、別の切り口からテーマを語ることです。人権作文なら今まで書いた具体的なエピソードから、自分は何を感じ、何を考えたかを語り、さらにその過程から自分が何を学んだかを書くと良いです。つまり、体験を通しての自分の「成長」を語るわけです。

④結
「結」は作文の「結び」、つまり文章をまとめてきれいに終わることです。これまでの全体のまとめとして、③で成長した結果、自分がこれからどのように生きていきたいかを書くときれいにまとまります。より良い社会、より幸せに生きるために自分ができること、していきたいことを書きましょう。

それと、文章を上手に書くためには上手な人の文章を参考にすることも大事です。

法務省のウェブサイトより
第31回全国中学生人権作文コンテスト 入賞作文(一部)の紹介

以上、人権作文の書き方シリーズでした。

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