大学入学共通テストの悩み・・・

2019.6.17|ウインロード通信


 
大学入試共通テストにおいて最大の課題となっているのが「記述式答案の採点」についてである。毎年センター試験の受験者数は50万人を超える。共通テストになってもこの受験者数は変わらない。
 

これだけの記述答案を「公平」に採点できるのだろうか?
 

というのが最大の不安要素だ。50万人以上の記述式答案を採点する場合、かなりの人員が必要となる。しかも全員が採点基準に従って採点しなければならない。採点者によって合否が左右されることがあってはならない。
 

これはかなり難しい問題だと思います。記述式である以上、正解にすべきか?不正解にすべきか?部分点を与えるべきか?どれだけ細かく区切っていっても、迷ってしまう微妙な答案が出てくる。
 

答えが合っていれば正解にするという話も出ているが、それであれば従来のセンター試験と全く変わらない。むしろ現状の方が優れている入試システムだと思うだろう。基礎知識はセンター試験で評価し、各国公立大学の2次試験で記述力を評価する。次世代教育をしっかりシステムに落とし込めるかどうか・・・ここに大きな穴があると、実施後に大変な問題が持ち上がってしまう恐れがあります。
 

これからどのような形で記述式答案の公平な採点を実現していくのか?AI技術に採点させるとなると、今回の大掛かりな教育改革の根本が崩れてしまう。この教育改革はAIより優れた力を持つ人材の育成のために行われるのだから。

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