「点」の勉強と「線」の勉強

2020.8.13|江本のつぶやき


数学の学習は基本的なことをある程度学習すれば、自分で問題演習を行い学習を進めるというのが基本スタイルである。その問題演習から「学ぶポイント」がずれていると、実力テストや全国模試で点数が取れない。初見の問題に対応できる知識をしっかり学べているかどうかが重要だ。
 
 

「点」の勉強をしているのか?「線」の勉強をしているのか?
 
 

今ここに解法がわからない問題があったとする。数学がどんどん伸びていく人はその1問だけが解けるようになればいいとは思わない。わからない1問に出会った場合、
 

・なぜこのような解き方になるのか?
 

・問題文のどのフレーズからこの公式を使うとわかるのか?
 

などをじっくりと考える。導き出された数式をどう処理していくかも大切だ。式変形を行うのは、問題を解くのに必要な情報を取りにいくため。参考書や問題集の解答・解説を見て「あっ、因数分解できそうな式だから因数分解しているんだ」で終わらせていてはだめですよ。目的地に導いてくれる式変形は「因数分解できそうな式」「展開できそうな式」だけでは片づけられないのだ。
 

因数分解すれば得られる重要な情報がある。だから因数分解をするんだ。
 

というふうにひとつひとつを「線」で結んでいく勉強をしていって欲しい。範囲の狭い単元テストでは点数を取れるのだが、範囲が広がってしまうとなかなか点数が取れない場合、「点」の勉強で終わらせてしまっていることが多い。
 

その1問さえ解けるようにしておけば単元テストで点数が取れるという発想から、文字通りの丸暗記をしてしまっているのだ。
 

だから、類似問題が出ていることにも気づかない。全く同じ問題でなければ対処できない、質の悪い知識しか身についていないのです。ものすごい演習量をこなしているのに、なかなか伸びないという人はこの点に注意して勉強していってくださいね。

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