テストの得点を評価するのに最も身近な指標は平均点だと思いますが、平均点だけでは意外と役に立
ちません。例えば、平均点が60点のテストで70点を取ったとしましょう。平均点より上の得点なので
頑張ったと言えるでしょうか。
このテストの得点分布がA:0点、5点、10点、70点、80点、80点、83点、84点、92点、96点だ
としたらどうでしょうか。一部の生徒が平均点を下げただけで、普通に勉強したら80点以上取れるテス
トだったと言えるでしょう。しかし、このテストの得点分布がB:50点、52点、54点、60点、60点、
60点、61点、61点、70点、72点だとしたら席次も2位であるし、かなり頑張ったと言えるでしょう。
このように、得点のバラつきが大きいテストでは、平均+10点は凄くないし、得点のバラつきが小さ
いテストでは、平均+10点は凄いと判断できます。では、どうすれば「バラつきの大きさ」を数値化
できるのでしょうか。次回は、そこから話を始めます。
文責:金藤
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