【別府の高校受験・進学】
別府鶴見丘高校に進学するか?
上野丘・舞鶴高校に進学するか?
別府市内の各中学校に通う、大学進学を視野に入れている子達や保護者の方はそんな悩みを抱えていることだと思います。
大分上野丘高校(偏差値70)と大分舞鶴高校(偏差値 普:66理数:67)は大分県のトップ進学校であり、大学進学を目指す中学生達にとっては憧れの存在である。別府市内にある各中学校で学年10位以内の成績を維持することができれば、この両校に合格する可能性は高い。近年、別府の上位生達は上野丘・舞鶴高校を受験し、ハイレベルな争いを勝ち抜いて通っている子達も多い。
近年の傾向として、学力は十分であっても別府の上位生達は「鶴見丘高校進学」を希望するケースが多く見受けられる。これまで上野丘・舞鶴高校を受験していたであろう子達がこの選択をしたのだ。理由のひとつにあがっていたのは「通うのが大変だから」である。
私見ですが、彼らにとってこの選択は「正しかった」と思っている。
別府市内から大分市内まで、大人ならば車で20~30分で行き来することが可能だ。別府に住んで大分市内まで毎日通勤している方も多いと思います。距離的にも「近い」という印象があるのではないでしょうか。しかし、これが「通学」ともなれば話が変わってきます。
当然ですが、高校生達は車を運転することはできません。時刻の決められた交通機関を乗り継ぎながら通学することになります。別府の自宅から学校まで片道1時間~1時間30分を考えておかなければいけません。朝食や準備のことまで考慮すると、かなり早起きしなければやっていけないことが容易にわかると思います。肉体的にも精神的にもかなり過酷な状況を強いられることになります。さらに部活動をするとなると、本当に大変です。
私が「正しかった」と思っている理由は他にもある。「タイムロス」つまり「学習時間の損失」だ。高1・高2の頃はなんとか過酷な状況に耐えてきたとしても、高3受験生になるとこの問題がさらに重くのしかかってきます。
難関大学を目指す高校生達にとって、高校生活における時間の使い方は非常に重要である。特に高校3年生は。塾に通ってきていた鶴見丘高校生達は共通テスト(センター試験)間近になってくると「学校に通う時間がもったいない」という言葉を漏らします。授業間の10分休みすら惜しくなり、勉強時間に充てようと考え始めるのです。
受験期に差し掛かった時、大分市内から上野丘・舞鶴高校に通っている子達も当然、このような行動をとり始めます。別府市内から通う負担、通学に不自由していない子達から与えられるプレッシャーは予想よりずっと大きなものだと思います。
体力面、精神面において問題なければ大丈夫だとは思いますが、別府市内から上野丘・舞鶴高校に通うことを考えているならば、発生しうるリスクを想定し、親子でよく話あってほしいと思います。
大分舞鶴高校はとても人気が高い。高校入試の倍率は毎年、大分県の公立高校の中で1位、2位を争う。「自由な校風で、文武両道を掲げている」ことが中学生達に大人気だ。別府の子達も、すぐ隣の市内にあるこの大人気の高校に通いたいと思うのは当然だ。しかし、ここでちょっと考えて欲しいことがある。テーマ1でお話した「タイムロス」(学習時間の損失)の問題も含めて。
「高校に通うことが目的なのか?」それとも「大学進学が目的なのか?」ということだ。
鶴見丘高校と大分舞鶴高校の公立高校入試のボーダーラインを比べると、大分舞鶴高校のほうがはるかに高い。しかし、両校の「大学進学実績」を学校名を伏せた状態で比べてみると、どちらの学校の合格実績なのかわからないほどである。つまり、高校に進学してからの伸び率が高いのは鶴見丘高校の方なのだ。
私見ですが、大学進学まで視野に入れた場合「タイムロスのリスク」を抱えながら大分市内に通うよりも、伸び率で定評のある鶴見丘高校で3年間を過ごすことは、別府の子達にとって最高の環境ではないだろうか。
上野丘高校は大分県下トップの進学校である。東京大学、京都大学、医学部医学科など超難関大学への合格実績は圧倒的だ。九州大学への合格者数も毎年60名を超えている。
・なんとしても難関大学に行きたい
・大分県内の強者達と勝負したい
そんな志を持っているならば、別府市内から上野丘高校に通うのは大きなメリットだと思う。タイムロスをなんとか克服しながらもぜひ頑張ってほしいと切に願う。ただし、この学校で3年間を有意義に過ごすためには条件がある。
上野丘高校の授業進度はとてつもなく速い。上野丘に入学してしまったからにはそのスピードについていくしかありません。中学生の間に授業についていくための準備をしておくことが大切です。中学生のほとんどの子達は「公立高校入試で合格点を取るために」受験期を過ごします。もちろん上野丘高校に合格するために勉強するのは当然ですが、それだけでは「足りない」のがこの学校の特徴です。
英語で言うならば、高校卒業程度の英語力があるとされる「英検2級」。これを入学する前に取っておくことが理想的です。数学も高校1年生で習う内容は一通り見ておきたい。
そんな志はあるけれどもやはり大分市内に通うのは大変だと思っている子達もいるでしょう。別府市内にそんな環境が用意されている高校があるのか?となると・・・「実はある。」というのが答えだ。
鶴見丘高校の「難関大クラス」である。1学年に1クラス設置されているこのクラスにはハイレベルな学習にチャレンジする子達が集まる。進研模試などの全国模試では上野丘高校と同等レベル、それ以上の力がある時もあり、別府市内の強者達が鎬(しのぎ)を削る。
上野丘高校か? 鶴見丘高校の難関大クラスか?
別府市内にはその選択ができる環境が整っているのです。
大学進学を志す者にとって、上野丘高校や大分舞鶴高校はとても魅力的な存在です。大分市に隣接する別府市在住の子達は、その環境を得られるチャンスが高いと思います。しかしながら、実際に通うとなると体力面や精神面で不安を抱えている子達は多い。上野丘・舞鶴の受験が可能な子達が、鶴見丘高校を選択しはじめたのは「鶴見丘高校で上位ならば上野丘・舞鶴に通うのと同じだ」と考えたからだと私は思います。また、その要望に応えられる力を鶴見丘高校は持っているのです。
「大学進学のための勉強をするのに、最良の高校生活が送れるのはいったいどこなのか?」志望校への現役合格までも左右するとても大切なことですので、親子でしっかり話し合い、進学する高校を決めて欲しいと思います。
長文、駄文で申し訳ありませんが、お子さまの進路決定に少しでもお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
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