「世界史B」の試行調査では、2017(H29)大問数6、2018(H30)大問数5でした。従来のセンター試
験の大問4問構成よりは大問数が増えると思われます。また、資料の増加とリード文の長文化により、
センター試験よりも10ページ以上多くなっています。丁寧に、かつ速く読む練習が不可欠でしょう。
出題形式では、2回の試行調査とも正文・誤文選択問題が全体の54%を占めていました。正誤問題を
解く際に重要なのは、問題文と選択肢の各文をよく読み比べることです。選択肢だけを読んで解答する
と、出題の意図から外れ不正解ということもあります。設問によっては、選択肢の文章の内容がすべて
正しく、出題の意図を理解しないと正解できない場合もあります。
正文・誤文選択問題に次いで、組合せ問題が34%と大きな割合を占めました。両者合わせて89%で
すので、これも対策をしっかりやっておきましょう。組合せ問題のパターンとしては、正誤の組合せを
選ばせるもの、複数の空欄に入る語句・文章を選ばせるものなどが挙げられます。前者は正誤の判定を
しっかり行うことです。後者については、空欄の前後にある文章に注意しましょう。空欄と前後の文章
がつながって一つの文脈をなすような選択肢を選ばなければなりません。
共通テストでは、思考力・判断力の重視が前面に打ち出されていますが、これらの力は一定量以上の
知識があって可能なのであり、基本的知識を習得する学習を怠ってはいけません。
文責:金藤
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