「地理B」の試行調査では、出題内容は同じですが、出題形式が変更されていますので「問題慣れ」
が必要となります。
出題形式の変更点として、地誌に関する大問が1題減少し、総大問数は6題から5題になりました。
これによりセンター試験での平均点が例年低かった地誌の比重は低下しましたが、出題の工夫よって
難易度は上昇しています。
具体的には、これまで以上に複数の資料(図・表、地図など)を比較・分析しなければならない問題や
「調査学習」の手法を提示した解説文や会話文を多用し、その中で文を補充させる問題などが出題され
高度な資料分析力や論理的思考力、読解力が求められるようになっています。また、組合せ問題が大幅
に増加し、その中には8択の文正誤問題なども新たに登場しています。第1回の試行調査で出題された
「すべて選べ」という問題は、第2回の試行調査では無くなりましたが、1つの小問で2つの正解を選
ばせる問題が2題出されました。この他にも、様々な地図(位置図や統計地図)を多用し、自然地物や国
都市の空間的位置が把握できていないと正解にたどり着けない問題が増えています。
以上のような変更で、1題あたりの解答に以前よりも時間を要するようになっています。十分な演習
を行い、本番を迎えましょう。 文責:金藤
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