浸透圧は医歯薬系受験なら絶対に避けられない分野の一つだ。
標準的な問題が多いので、絶対に落とせない。
この考え方を一つマスターしておこう。
37℃におけるヒトの血液の浸透圧を7.5×105Paとする。塩化ナトリウム18.0gを水に溶かして2Lとした溶液は、37℃でヒトの血液と同じ浸透圧を示す。この時、塩化ナトリウムは何%電離していることになるか。
A. 89%
この問題、溶質に塩化ナトリウムが使われている。ここがポイント。
塩化ナトリウムは水溶液中でNaClとして存在しているものもあれば、Na+ と Cl-に電離しているものもある。
つまり、水溶液中では3種類の粒が存在することを考慮しなければならない。浸透圧の計算をする時にモル濃度(mol/L)を考えるが、「3種類の粒」をどう扱うか。ここが問題を解くカギとなる。
NaCl → Na+ + Cl-
仮に、NaClがn mol あったとしよう。
さらにNaCl の電離度をαとおく。
そうすれば、水溶液中の粒子の数(mol数)は・・・
この考え方はとっても大切!
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