覚えること・考えること・工夫することを止めてはいけない|別府市・大分市の学習塾

2022.6.14|ウインロード通信

スマホと

上手に付き合い

頭を使う事を

止めないように!


別府市の中学生(鶴見台中学校、北部中学校、中部中学校、青山中学校、朝日中学校)、

高校生(鶴見丘高校、翔青高校)の保護者の皆様、こんにちは。

進学予備校ウインロード別府校の西村です。

 

最近、特に気になったのでスマートフォンについて書いてみようと思います。

 

10年以上前、電車に乗ったときの今の状況を、私は想像できませんでした。
誰一人しゃべらず、じーっとスマホの画面を食い入るように見つめています。

 

暇つぶし、調べもの、情報収集、記録、ありとあらゆるものがこの一つの端末で
完結してしまうほど、非常に便利でなくてはならない存在であることは、
大人である私たちも薄々、ではなくもはやひしひしと感じているのではないでしょうか。
大人がこれほどまでに依存してしまってるのですから、若い子どもたちが依存してしまうのも、
無理もない気がします。

 

この非常に便利な端末、便利であるがゆえに
本来私たちが持っている能力だとか、そういったものにとって代わり
いろいろなものを失っているのではないかと、ふと考えることがあります。

 

漢字が思い出せない時には、ひらがなを入力し変換する。
連絡先の電話番号は覚える必要がない
ニュースや天気予報をあらかじめ確認しなくとも、今この場で確認できる。
道順を覚える必要がない
俳優の名前が思い出せなくても、出演作品のキャストから探せる。
昨日見たあの素晴らしい景色も、保存していれば瞼に焼き付けて覚える必要もない
どこでも電卓を使えるので計算しない
何度でも見返せるし、いつでも調べれるので、真剣に覚えようとしない
ペンで文字を書かない
買い物をしても、何とかpayでちゃっちゃと支払いが終わり、お釣りがいくらだとか、
いくらか小銭を出せば、お釣りの硬貨が増えなくて済むなとか考えない
興味のない番組は見ないで、好きなものだけ見る。
同じ部屋に家族がいながら、それぞれが見逃したドラマを見たり、
他人の何気ないつぶやきを読んだり、ゲームをしたり、他人の写真にいいねしたり。
さほど会話もせずに好きなことをやっている。

 

これだけすらすらと書けるということは、私自身思い当たることがありすぎるからで、
全てを否定しているわけではありません。

 

30代以上の世代であれば、学生の頃にそんな便利なものはありませんでしたので、
工夫をしたり、覚えようと努力したり、自力で何とかしようともがいたりした経験が
少なからずあると思います。
しかし、子どもたちはどうでしょう。
物心ついた時には、もうすでにこの便利な世の中が出来上がっており、
私たちがしてきた経験をしないまま、大きくなっていきます。

 

なんだか少し、可哀想な気さえしてきます。

 

私たちにとって、当たり前だったことが当たり前でなくなる速度が速すぎます。
見たこともないものや、経験していないことがどんどん量産されていきます。

 

長々と何が言いたいのかといいますと、

 

経験や知識が乏しいために、話を聞くとか文章を読むとかで想像したり共感したり、
筆者が何を言おうとしてるのか、登場人物がどんな心境なのか想像するだけのネタを
持ち合わせてないことがあるように思えるのです。

 

便利なものは、生活を豊かにしてくれますが、気が付かないうちに貧しくもなっているのかもしれません。

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