別府市・大分市の学習塾 進学予備校ウインロード別府校の西村です。
今回は、よく生徒にお話ししている記憶のメカニズムについて
特別に公開していこうと思います。
私自身で調べてまとめた内容ですので、多少表現に
曖昧なところもあると思いますが、ご容赦ください。
復習をして何度も繰り返し学ぶことが重要。
このことは多くの人が知っていることだと思います。
しかし、うまく実行できない。
それはどうしてもそこに労力が必要になるからです。
最近では、より高いコスパ(コストパフォーマンス:費用的効率)、
タイパ(タイムパフォーマンス:時間的効率)を求める傾向が強くなっています。
しかし、自身の能力(あえてパフォーマンスという表現を使うなら、
フィジカルパフォーマンスとでも言いますか)は
それに見合うほどの高さを持ち合わせている人はそう多くありませんし、
大きく変化するものでもありません。
そこで、いろいろと調べてみたところ、技術的にカバーできそうな情報がありましたので
私なりにまとめてみました。ぜひ参考になさってください。
まずは記憶のメカニズムについて少しお話しすると、記憶とは脳の中心に位置している
海馬という器官でコントロールされているようです。
記憶には大きく分けて、短期記憶と長期記憶と呼ばれるものがあり、
このうち長期記憶というものは、普段の生活では意識せず忘れてはいるものの、
思い出すことができるものと考えればいいでしょうか。
例えば、自宅の住所であったり、電話番号であったり、掛け算九九も良い例えかもしれません。
対して短期記憶というのは、今月のスケジュールだったり、買うものリストだったり
直近で必要となる記憶と考えることができます。
ある一定の期間が過ぎてしまえば、忘れてもよいと思われる記憶です。
記憶はまずこの短期記憶のカテゴリーに入れられます。
学校の小テストなどは、直前に覚えてテストは何とかクリアするものの、
翌日には忘れてしまっているという経験ありませんか。
それは短期記憶だからです。
そして、この短期記憶にはキャパシティーがあることも忘れてはいけません。
いっぺんにそんなに多くのことを覚えておくことは難しいのです。
長期記憶は、先ほど例に挙げたように、思い出すことのできる記憶です。
懐かしい思い出、今までの経験、印象深かった出来事などですね。
まだ完全には解明されていませんが、アルツハイマー型認知症の特徴として、
昔のことは比較的よく覚えている一方で、
最近の出来事や情報を忘れてしまう症状が見られることがあります。
これは「逆行性健忘」と呼ばれる症状で、一般的に長期記憶は
比較的良く保持される傾向がありますが、
短期記憶が保持されにくいされることを示しているといわれています。
さて、ここまで短期記憶と長期記憶について触れてきましたが、
では、どのようにすれば長期記憶を有効活用できるのかに焦点をあてて
次回の記事にしたいと思います。
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