別府市・大分市の学習塾 進学予備校ウインロード別府校の西村です。
今回は、前回の記事(【暗記】繰り返すことが記憶の定着につながる?(前編))の続きになります。
長期記憶の作り方について書いていこうと思います。
短期記憶と長期記憶について書きましたが、
皆さんの長期記憶に当てはまりそうな記憶を思い起こしてみてください。
それは、感動であったり、感情を揺り動かされて事柄に対して強く働きます。
映画のワンシーンをとっても、印象に残ってるところはよく覚えてたりしますよね。
お気に入りで繰り返し何度も見た映画は、ストーリーのあらすじや、セリフまで覚えてたりします。
もう何年も前に見たきりの映画だったとしてもです。
これを応用するとしても、なかなか感動したり感情を揺り動かされたりする学習はあまりありません。
となれば、何度も繰り返すしかないのです。
記憶をつかさどる海馬の話をしましたが、生きていくうえで必要な情報や、
生命の維持にかかわるような情報は、瞬時に長期記憶に入れてくれます。
これを逆手に取るというか利用していきます。
根底には覚えるんだという強い思いが必要にはなりますが、
何度も同じ情報に触れるということをします。
そうすると海馬は、
「必死に覚えようとしているから、もしかすると非常に重要な情報なのかもしれない」
と錯覚を起こします。
そうすると、いとも簡単に長期記憶のフォルダーに入れてくれるというわけです。
エビングハウスの忘却曲線の下がり具合がなだらかになってくると、
もう忘れにくい状態が作れているということですから、
アウトプットを早めて定着させていきましょう。
では、いかに周回を重ねるかというところに触れていきます。
何度も同じ情報に触れるとはいえ、時間的に難しい場合もあると思いますので、
効率よく周回できる技術をお伝えします。
①一度で完璧にしようとしない
一番最初は、どこが重要なのかなどキーワードや全体像が掴みにくいので、
広く浅くというイメージでさらっと進めていく。時間をかけずにサクサク進めましょう。
②復習をはさみながら、まとまった章ごとに進めていく
1章→2章→1章復習→3章→2章復習→1章復習→3章復習→4章
③似た情報は差別化
ユニークなタイトルをつけたり、イメージ化して差別化を図る
④情報量が多すぎる
情報量を減らすため、キーワードのみを拾い上げたり、要約する。
また、関連性のある情報はグループ化や、流れを整理してまとめる。
一つを思い出せば、関連情報が芋づる式に出てくることがある。
⑤まとめノートは作らない
すでにまとめてくれているテキストを、更にまとめなおす効率がわるくなり、
ノートを作るだけで満足してしまう。書きたい場合は、そのままテキストに書き込む。
ページを美しく保っても、もう二度と見直すことはない。自分が書き込んだものだけを見直せばいい。
いかがでしたか。自身が覚えやすいやり方というものがすでに確立されている方は、
わざわざ壊す必要はないと思います。
取り入れれそうなものだけ取り入れてブラッシュアップしていただけると嬉しく思います。
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