「ゆとり教育」が終了し、現在は「みのり教育」と言われる教育課程が実施されております。
ゆとり教育の頃に比べると内容も難易度も大きく変化しました。
<文系科目>
最も目立ったのは、英語の「教科書本文の長文化」「語彙数の大幅増加」である。
高校生顔負けの英単語が続出。中学校終了程度の英語力は英検に例えるならば3級ということになるが、学校準拠でしっかり勉強すれば、英検準2級も取得できるほどの内容になってきた。
国語も教科書が一段と厚くなり、中学校の授業時間数では消化しきれないくらいの量に変化しました。授業中に扱われることなく終わってしまう単元も多々あります。
社会もただの暗記科目ではなくなってきました。もちろん基本語句は覚えておかなくてはいけませんが、時代背景や統計を読み取って説明を書かせる問題が増えてきましたね。
<理数系科目>
理科や数学は「思考力」が試される問題が大きく増えました。特に理科は大学入試センター試験レベルで扱われていた問題も含まれるようになりました。
ただの公式暗記で解ける問題はなくなりつつあります。最近の高校入試問題をよく見てみると、その思考回路は「中学受験」に近づいてきています。
数学では学校のワーク類に高校生で習うような問題が出題されています。難関私立高校受験者達が学んでいるような内容です。
変化の部分を大雑把に書いてみました。
随分レベルがあがってきたなぁという印象です。
ゆとり教育廃止が決まり、新教育課程が発表された時には、その難易度の高さに「学力の二極化」が懸念されていました。
しかし、2020年(現中学1年生)から新教育課程が始まる予定です。
今度の改革は「難易度があがる」というレベルの話ではありません。
はっきり申し上げますと「とんでもなく大変なこと」が計画されております。
その内容が徐々に明らかになってきています。
ほんの少しだけ明らかになっている部分をご紹介します。
TOEICやTOEFLという英語能力を測るテストがあり、文部科学省がこの試験を大学入試に導入しようと検討中なのです。
求められている英語力はどのくらいのレベルになるのか?
みなさんに馴染みのある英語検定で考えてみると・・・
高校卒業時点で求められる英語力は「英検準1級レベル」となる予定だ。
では、現時点の生徒の英語力とはどのくらいなのか?調べてみました。
〇中学卒業時に英検3級以上を取得している生徒の割合・・・約18%
〇高校卒業時に英検準2級以上を取得している生徒の割合・・・約11%
また、こんなデータも発表されています。
〇高校教員のうち、英検準1級(同等レベルのTOEIC・TOEFL含む)以上を取得している者の割合・・・約55%
英検準1級が標準になる恐ろしさがお分かりいただけるかと思います。
【小学校】小3から英語活動は必修化、小5・6は成績がつく教科へ(2020年度完全実施)
今まで、5年生から必修化されていた英語は、3年生からの必修化へ。
小学校3年生から本格的な学習への準備として英語に親しみ、5・6年生では、「教科化」が予定されている。英語が教科化されるというのは、テストが行われ、通知表に数値化された成績がつくということになります。
よって、小学校5・6年生では中学校の学習内容が一部前倒しになると考えられています。
今回は「英語」について見ていきましたが、垣間見ただけでもとんでもないことになっていますよね。
小学生の早い段階から英語を学ぶ必要が出てきています。
ウインロードの小学英語クラス「ジーニアス」にも小学校1年生から英語を学びにきている子達が増えてきました。
この続きは毎月配布される「ウインロード通信」でお伝えしていきたいと思います。
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