問題+解法を暗記する

2015.6.24|江本のつぶやき


どんな状態になればしっかり勉強したと言えるのだろうか?

 

本日、高校生から私が質問を受けた数学の問題がある。

 

最初に断っておきます。

 

私の手元に、今この数学の問題はありません。

 

ですが、今ここでその問題文を思い起こして書いてみます。

 

 

問題:y=x2とy=a(x-1)が異なる2点P,Qで交わっている。aの値が変化するとき、線分PQの中点の軌跡を求めよ。

 

 

一言一句間違えずに書けているとは思いませんが、この問題の要点は外していないと思います。

 

そしてどのようにして解いたかを再現してみます。

 


(解)

y=x2とy=a(x-1)が異なる2点P,Qで交わっているので

 

x2=a(x-1)

 

x2-ax+a=0・・・①

 

異なる2点で交わることから①の判別式D>0である。

 

(-a)2-4×1×a>0

 

a2-4a>0

 

a(a-4)>0

 

∴ a<0, 4<a

 

また、この異なる2点のx座標をα,βとすると、点P,Qは次のようになる。

 

P(α,α2), Q(β,β2)

 

線分PQの中点をMとすると

 

M(α+β/2 , α22/2)

 

X = α+β/2・・・②

 

Y= α22/2・・・③

 

ここで、①式において解と係数の関係より

 

α+β = a・・・④

 

αβ = a・・・⑤

 

となる。

 

④⑤式を②③式に代入すると

 

X= a/2・・・⑥

 

Y= a2-2a/2・・・⑦

 

⑥式を変形すると a=2X となる。これを⑦式に代入すると

 

Y = (2X)2-2×2X/2

 

Y = 4X2-4x/2

 

Y = 2X2-2X

 

ここで、a<0, 4<aであるから、a=2X より X<0 , 2<X

 

∴軌跡は 放物線 Y = 2X2-2X
(ただし、X<0 , 2<Xの部分)


 

いかがですか?

 

最初に断っていた通り、問題文や解法を記したメモ書きなど手元にはありません。

 

これが繰り返し学習です。私も解いたまま放りっぱなしでいると忘れてしまいます。

 

こうして時間が経った後に、もう一度再現してみるのです。そうすると強固な記憶へと変化していきます。「受験勉強とは忘却との戦い」です。

 

1週間後・・・また解けるでしょうか?

 

1ヶ月後・・・また解けるでしょうか?

 

毎回手を動かして解いているわけではありません。スキマ時間に、問題の要点とその解法を頭の中で再現しています。

 

その成果は同じ問題を質問されたり、類題の質問を受けたりした時に「即答」という形で現れます。

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