学業を優先するか?部活動を優先するか?

2016.8.15|ウインロード通信 江本のつぶやき


高校生になったら部活動はやらない、もしくは軽めの部活動に入ると考える子達が出てくる。高校生活では「学業を優先させたい」と考えているからである。ハイレベルな学部、難関大学を志望しているため、勉強に集中しなければ現役合格は難しいと感じているのだと思う。

 

私も運動が好きで、部活動に所属し高校生活を楽しみたい気持ちもあったが、大学受験のことを考えると学業を優先させなければいけないという気持ちのほうが強かった。「本格的に部活動をしながら難関大学を目指す」というスタンスは能力的に不可能だということがわかっていたからです。

 

同級生にも同じような考えを持っている子がたくさんいた。特に驚いたのは、中学時代に部活動でエースとして活躍していた子達の多くが「学業優先」のため、高校では部活動をしないと決めていたことです。即戦力として活躍してもらいたいと、先輩達から猛烈な勧誘を受けていましたが「すみませんが、やらないと決めています。」ときっぱり断っていました。

 

高校生活3年間を大学受験に捧げる

 

「そんなのつまらない」と言われそうですね。そうですね、楽しい高校生活を送りたいと考えるのであればこれは無しだと思うでしょう(笑)しかし、あえてつまらない道を選ぶ覚悟を持って高校に入学してきたわけです。全ては3年後の大学受験で現役合格を勝ち取るため。目標を達成するために犠牲にしなければならないものがあるのです。

 

高校で部活動をやって一番ネックになるのが「学習時間の確保」です。高校の部活は中学の部活と比べてかなりハード。家に帰って勉強する力なんてほとんど残っていません。テストの点は下がるばかり。学業が疎かになって不安が大きくなってきた人達は部活動を辞め学業に専念する決断をしていました。逆に、部活動は何が何でも絶対にやめないと心に決めていた人達は「受験勉強は浪人してから頑張る」と割り切っていましたね。

 

もちろん、普通に部活動をやってインターハイに出場し、大学受験も大成功させた人だっていますよ。数名程度ですが。彼らが「勉強と部活動を両立」させたごくひとにぎりの高校生達です。「高校で勉強も部活動も両立させる方法」を知っていて実践していた人達ということになります。

 

先に言っておきますね。「誰もが理想とする高校生活を送っていた彼らこそ、最も過酷な高校生活を送っていた人達である。」ということを。

 

3年間インターハイに出場し続け、東京大学理科Ⅱ類に現役合格を果たした同級生がいます。本当に勉強と部活以外何もできなかったと言います。練習で疲れて家に帰ったらすぐに寝てしまうため、通学時間、授業の合間の休み時間をかき集めて勉強していたそうです。そして授業中はしっかり授業を聞く。定期テストの試験期間など、部活動が休みになった時が唯一集中して勉強できたため、時間を惜しんで勉強していたそうです。「ちょっと休憩・・・。」なんて言葉を彼から一度も聞いたことはありませんでした。

 

生活の全てを勉強と部活動に捧げなければ両立なんてできない。

 

後に同窓会で彼が口にした言葉です。ちなみに、彼は「一を聞いて十を知る」と高校の先生達から絶賛されるほど頭脳明晰。そんな彼でも、全力で取り組まなければ、すぐに落ちこぼれていただろうと言います。

 

本気の勉強と本気の部活動を両立させる方法はあります。しかし「実践する」となると大抵の人は諦めてしまう。ハードルが高すぎるのです。できない場合には「部活動を優先するか?学業を優先するか?」を考えることになるでしょう。現状を好転させたいならば決断しなければならない時が必ずやってきます。どちらを選んでも構わないと思うが、迷いがあってはいけないと思う。例えば「学業を優先するために」部活を辞めたにもかかわらず、友達と遊ぶ時間に変わってしまうのならば意味がない。勉強時間に充てるのが筋である。そうしなければ成績の改善は不可能ですからね。

 

「このままでは大学に行けない・・・」

 

そう思い始めて、部活動を辞め勉強に専念する決断をした塾生達がいます。確保した時間を全て勉強に充てている。部活と同時並行でやっていた頃に比べると、別人かと思うほど成績を伸ばしている。目標としている国公立大学合格も現実味を帯びてきている。

 

目標の大学に合格してから、また部活動をやりたい。

 

彼らはその楽しみを胸に、今日もコツコツと頑張っています。

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