大学受験生は受験校を明確に決めてきている。
これまでの志望校をそのまま続投していく子、さらに上の大学に切り替えた子もいれば、あきらめて別の大学を志望する子もいる。
志望校を決める時に注意して欲しいのは
「あきらめて志望校を変更する時」
特に、「自分にはこの大学(学部)に進学する能力がないので、行けそうな大学(学部)を志望します。」という感じで決めてしまっている時だ。
中でも「志望学部」がころころ変わっていく感じを、私は一番危険と感じる。
この決め方は今後を大きく左右する。
一番怖いのが、2学期中にさらに成績が下降し、また志望校(志望学部)変更を迫られることである。
現状で行けそうな大学・学部を選んでいるというのは、「受験勉強をやりたくない」という気持ちが強くなっている証拠だ。
次第に、本気で取り組んでいる子に追い抜かれていく。
追い抜かれたらどうなるか?
また、現状で行けそうな大学・学部を探す。
まさに負のスパイラルである。
仮に、君が志望校を変更して興味もなかった大学(学部)に合格したとしよう。
その時は嬉しいかもしれない。
どんな状況であれ、合格は嬉しいものだ。
そのあと君は合格した大学(学部)に通うことになるだろう。これから数年間。
「誇り」を持って通えるだろうか?
本当は行きたくなかった・・・なんてことになると大学生活は楽しくない。
志望校が母校になった時、君はどう思うだろうか?
受験勉強とは「合格を勝ち取る」だけでやるものではないと思う。
「これ以上頑張れないくらい努力して選んだ」という過程が大切なのだ。
精一杯努力して手に入れたものは、自分にとって一番大切なものとなる。
誇りを持って通えるように、
「自分はなぜこの大学(学部)に行きたいのか?」
をきちんと考えて欲しい。
どうして真剣に考えて欲しいのか?
それはね、大学進学とは「特別な入試」だから。
その分野の専門家になるという世界に飛び込んで行くからなんだ。
極めて専門性の高い学問を学ぶ場所。
そして、君が一生関わっていく仕事までもある程度決定してしまう。
それが大学なのだから。
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