化学の資料集を持っていない?!

2021.1.25|ウインロード通信 江本の化学勉強法シリーズ


化学の学習に欠かせない資料集。資料集はとても大切。学校で配られていない場合は、ぜひ書店で購入して欲しい。800~1000円程度のものですが、この値段でこんなに画像が載っている資料なんてなかなか無いよ。
 

学校での化学の学習は座学ばかりで実験はほとんどしない。実験・実習の時間を豊富に取っていると、入試までに全ての学習を終わらせるのは困難である。
 

しかし、入試ではリアルな実験内容を把握していないと解くのが難しい問題も出題される。
 
 

例えば・・・
 

「フェーリング反応」・・・アルデヒドの検出反応
 

という知識は、有機化学を学習していれば誰もが覚えているだろう。
 

フェーリング反応が陽性であった = この物質はアルデヒド基がついているんだな
 

と判断して構造を決定したり、物質を特定したりできますよね。
 

この知識を違う切り口で聞いてくる問題もある。

 

・フェーリング液の作り方を簡単に説明しなさい。(大分大学 医学部医学科 2020入試)

 
 

こう聞かれた場合どうでしょう?
 

恐らく多くの人達が「作り方? 知らない・・・」となるはずだ。私は実際に研究室でフェーリング液を作成したことがあるため、どうやって作るかを説明することぐらい簡単だ。大抵の高校生はフェーリング液なんて作ったことはないはずだ。でも聞かれる。
こういった問題は活字を読み込んで丸暗記してもすぐに忘れてしまう。そこで大活躍してくれるのが資料集というわけだ。
実験ができないのであれば、写真や画像を見ながら実験の過程を想像してみよう。
 

「映像記憶」を活用させればこんな問題は怖くない。

 

ちなみに、解答はこうなる。
 

硫酸銅(Ⅱ)(硫酸銅五水和物でも可)の水溶液をフェーリングA液とする。酒石酸ナトリウムカリウム(酒石酸ナトリウムカリウム四水和物でも可)と水酸化ナトリウムの混合水溶液をフェーリングB液とする。A液とB液を使用する直前に同体積ずつ混合してフェーリング液をつくる。

 

このような問題に対処できるようにするためには、資料集での学習は欠かせませんよ。

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