ずいぶん前の話になるが、塾生に英語と国語がものすごく得意な高校生Yさんがいた。どのぐらい得意なのかというと・・・早稲田模試(記述式)で英語は1番(100点満点中100点を取っていた)。東大オープン(東京大学2次試験用の模試。実際の入試問題より難しい)を受けても国語や英語は成績上位(8割ぐらいの得点率だったかな)。進研模試の記述でも95点以上を取ってくる。全統模試(河合塾模試)、進研模試のマーク式では190点(200点満点)を切ったことがない。
こうして見てもらうとわかるが・・・信じられないほど驚異的な点数である。
いったいどんな感覚で問題を解いているのか?僕も聞かずにはいられなかった。
そこでこんな会話をしてみた・・・
僕「Yさんは国語ものすごくできるよね?どうやって解いているのさ?僕は国語が
苦手でさぁ・・・ものすごく得意な人に聞いてみたくなるんだよね。」
塾生「先生は理系でしょ?」
僕「うん、そうだけど」
塾生「だったら絶対得意なはずだよ。国語って簡易版数学じゃん!しかも答え書い てくれてるし。数学よりずっと簡単だよ。」
この子の感覚では
「国語=簡易版数学」
のようだ。はっきり言って・・・僕にはその感覚がわからん(笑)
しかし、理論的にはそれが「究極の答え」だと僕は思う。国語は理論的に考えて答えを導き出すのだから数学的要素が強い。戸髙先生もそのような感覚で問題を解いているはず。ということは国語はきちんと訓練すればできるようになるってことだな。
そして、今度は英語について聞いてみた・・・
Yさんは帰国子女だった。僕も一番興味があるところ。
僕「外国に住んでいたから、やっぱり英語は勉強しなくてもできるの?」
Yさん「そんなことはないです。外国に住んでいて受験英語で有利な点は英単語力とリスニング力かな。その部分は他の人より勉強時間が少なくてすむかな・・・」
僕「じゃあ一番時間をかけて勉強している分野は何?」
Yさん「うーん・・・英文法。これは絶対に勉強しないとできない。英文法に一番時間をかけています。受験英語は英文法に基づいて解答を書いていかなきゃダメだから。」
期待していた通りの答えが返ってきた。やっぱり「英文法」だったね。
帰国子女が受験英語の問題を解くと点数が取れないというのはよく聞く話だ。
僕の幼なじみの嫁さんも帰国子女。帰国後、中学校での最初のテストで思うままに答えを書いて提出したら・・・親に見せられないほど悪い点数だったらしい。
「Do you have a pen ?」
の答えが何で 「Yes, I do.」 ひとつに決まってしまうのか・・・意味がわからないと英語の先生に抗議にまで行ったようだ。
どんな状況においても英文法はしっかりと勉強しなければならないんだね。
今後の勉強の参考になれば幸いです。
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