大学入学共通テストについて (4)英語は、どう変わる?

2020.10.19|ウインロード通信


 英語に於いて、センター試験と試行調査の最も大きな相違点は、試行調査は全ての問題が英問英答

 

なったことと、センター試験では英語「筆記」として間接的にspeakingやwritingの力を問うために出

 

題されていた、発音・アクセント問題、語句整序問題、文法・語法の選択肢問題が無くなり、reading

 

の力を問う英語「リーディング」に変わったことです。また、配点も変更となり、センター試験では、

 

英語「筆記」:英語「リスニング」=200点:50点でしたが、共通テストでは、英語「リーディング」

 

:英語「リスニング」=100点:100点になります。尚、試験時間は「リーディング」80分、「リスニ

 

ング」30分のままです。

 

 「リーディング」は2回の試行調査とも、大問数6問で、全て読解問題のみの出題でした。英文の内

 

容面ではウエブサイトやブログの内容、料理で使うレシピ、ディベートやプレゼンの準備のための文章

 

といった「身近」で「実際的・実用的」な設定が目立ちます。設問は、必要な情報を「探し読み」する

 

問題、「英文と図表やグラフを絡めた問題」が見られます。そして、2回とも正解が1つとは限らない

 

問題(You may choose more than one option.)の注意書き付きで出題されました。更に、2018年

 

(平成30年)試行調査では、[事実fact]と[意見opinion]を区別する問題が出題されました。

 

 「リスニング」も、2回の試行調査での大問数が6題でした。「多様な話者による現代の標準的な英

 

語」という告知通り、アメリカ英語・イギリス英語に加えて、英語が母語ではない人物による読み上げ

 

も含まれています。難易度は大問1から徐々に上がるように作られており、読み上げ回数は、2018年

 

(平成30年)試行調査では、大問1~3が2回読み上げ、大問4~6が1回読み上げでした。大学入試セ

 

ンターは当面2回読み・1回読みの両方を含む構成とするとしていますが、将来的に全て1回読みとす

 

る可能性を示唆しています。

 

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