国公立大学に合格するということ

2013.5.25|江本のつぶやき

「国公立大学に合格するということ」

 

 

国公立大学の前期試験合格発表当日。毎年、緊張の瞬間である。

全員合格!がもちろん希望であるが、そう簡単にはいかない。

 

全国の国公立大学の定員を足し合わせると、いったい何人になるのだろうか?

 

約12万人である。

 

 

それでは、国公立大学の最初の関門、センター試験の受験者数はいったい何人いるのだろうか?

 

 

 

昨年度の申込者数は約58万人、受験者数は約55万人

 

年々増加傾向にある。

 

 

55万人のうち12万人だけが国公立大学に入学することが許される。

 

 

大学全入時代と言われていますが、「国公立大学に全員入学できる」という意味ではない。推薦で行くにしろ、大学入試で勝負して合格するにしろ、かなりの努力が必要である。

 

 

そして、孤独な戦いである。

 

 

国公立大学の入学試験は毎年2月25日である。

 

 

その日までに、周りの人間が推薦で合格し、私立大学の入試で合格するなど行き先が決まってしまう。

 

 

 

しかし、自分の入試はまだまだ先である。

 

 

 

これは、本当に苦しい。

合格して浮かれている人を見ながら、自分はかなりのモチベーションで勉強していかなければならない。

本当にイヤだろうが、そんな思いを振り切って努力しなければ合格することはない。

 

 

そして、国公立大学合格を争うということは、自動的に「偏差値50以上」で勝負するということである。つまり、全国平均を下回っている人は国公立大学合格を争う土俵にさえ上がっていないのだ。

 

中学生の時の「偏差値50」と高校生の「偏差値50」というのは全く別もの。

高校生の偏差値50というのは、大学進学を目指している人達の中でのはなしである。

 

では、どういった人が土俵に上がれないまま終わるのか?

 

ちょっと取りあげてみましょうか?      

 

 

 「こうすると国公立大学に絶対合格できないシリーズ」

 

 

 

その1  暗記できないと嘆いている受験生

 

国公立大学に合格していった受験生から一度も聞いたことがない言葉。それは「暗記ができない!」である。国公立大学を狙っているのに「暗記ができません」なんて、「行く気がありません」と言っているのと同じである。はっきり言って論外!

 

 

その2 定期テスト準備期間だけ本気になる受験生

 

定期テスト前にしか勉強しないなんて論外!志が低すぎる。

 

 

その3 最初から浪人する気満々でいる受験生

 

高3の最初から「浪人」を視野に入れて過ごしてしまう人は論外!すでに始まっている受験生活からの単なる逃避行動だ。

言っておきますが、「現役生が一番伸びる」のです。

頑張らないまま浪人生活に突入しても、何も効果がありません。現役生の時に「あと一歩で合格だった」というところまで持ち込まないと、永遠に合格しません。

まれに、現役時代を浪人覚悟で終えた受験生で「浪人して、かなり上がった!」という人がいますが・・・。彼らの努力は想像をはるかに超えている。

彼らに「浪人時代はどうだった?」と聞くと、

「気が狂いそうになった」「精神的におかしくなりそうだった」

なんていう答えが返ってきます。

 

その4 睡魔に勝てない受験生

 

青春時代真っ只中の高校生は・・・・とにかく眠い!成長期ということもあり、体が睡眠を要求してくる。しかし、これに負けてしまうと・・・・学校の授業中に居眠りして何も覚えていないなんてことも。

「学校の授業は楽に復習できる大切な時間」。自分でテキストを開いて同じ内容を勉強するよりもストレスが溜まりにくい。こんなチャンスを逃しまくっていれば、当然・・・・無理ですね。

 

 

その5 得意科目だけを勉強している受験生

 

得意科目だけを勉強しても点数はあがりません。得意科目を勉強しているとやる気も出てくるし、勉強が楽しい!満足感も得られる。その科目はあなたの「強み」ですが、試験である以上、「配点」というものがある。どれだけがんばっても満点以上取ることはありえない。総合点を上げるには、「苦手科目」で大きなマイナスにならない点数を確保しなければいけません。受験勉強は「面白くない」ことにも精を出さなきゃいけないのです。

 

 

その6 高校入試と同じ感覚で勉強しちゃう受験生

 

特に現役生に多いのですが、高校入試と同じペースで勉強しちゃう高3生がいます。言うまでもなく、間に合いません。国公立大学はそんなペースで合格できるほど甘くありません。

 

 

その7 生活の中心を受験勉強に置けない受験生

 

「受験勉強最優先!」で考えていない場合はかなり危険!!片手間で合格できるほど、国公立大学は甘くない。キワキワで勝負しなきゃ。

 

 

その8 楽な勉強法を追い求める受験生

 

新勉強法を追い求めることが大好きな人は、「追い求める」だけで「実践しないまま」受験生活を終了する。当然、「勉強法」という科目は存在しない。

 

 

その9 「・・・・もらう」主義の受験生

 

「暗記させてもらう」、「問題を解いてもらう」、「1から10まで教えてもらう」など他力本願主義で受験生活を送っても国公立大学合格は到底無理。

「もらう」だけでは間に合わないのです。自分で解決できるところはどんどん解決していく。理解に苦しむ、どうしてもわからない場合は別の話。

 

これは、今後の大学生活にも大きな影響を及ぼす部分。大学の教授は暇じゃない。質問に行ったけど不在だったなんて話も珍しくない。しかし、容赦なく試験日は訪れる。合格点に満たない場合は留年。自らの力で、教科書や図書館の蔵書を読みあさって理解・暗記まで持ち込まなければいけない。大学で習う基礎知識ですら難解。理解するのにとんでもない苦労をする場合が多い。有名な大学・難関学部になればなるほどその傾向は強くなる。

 

当然、大学側もそれだけの意欲を持った学生を欲しがっている。

 

 

 

・・・・こんなところですかね。

 

国公立大学を目指している人は、それだけ過酷な戦いに挑戦しているのだ。

高校入試と比べると、大学入試はかなり違うことがわかると思う。

 

 

なぜ、こんな差が生まれるのか?

 

それは

 

「大学入試とは、自分のための入試だから」

 

全力で狙わないとね!!

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