偏差値について(9) 偏差値を見るときの注意点➁

2020.12.4|ウインロード通信


 偏差値を見るときの注意点2つ目は、偏差値を点ではなく線でとらえるということです。同じ会社・

 

予備校の同じような規模、同じ種類(マーク・記述)の模試であれば、受験する集団の学力レベルが毎回

 

大きく変わるとは考えにくい。このような模試を複数回受験する場合は、点ではなく線で偏差値の推移

 

を見ることが大事です。

 

 このとき、偏差値に変化がないからといって、決して学力が上がっていないという意味ではないとい

 

うことを予め知っておきましょう。特に高3生は全体のレベルがどんどん上がっていくので、偏差値を

 

横ばいにキープできているだけで、その集団の学力上昇スピードに追いついている、つまり学力は上が

 

っているということです。「こんなに勉強しているのに…」と落ち込む必要はありません。

 

 更に、偏差値の推移を見るときに大切なことは、「なぜ上がったのか」「なぜ下がったのか」の原因

 

分析をしっかりすることです。例えば「前回の模試では、たまたま苦手分野の出題が少なく、得意分野

 

の出題が多かったので良い結果であったが、今回は苦手分野からの出題が多く得点も偏差値も下がった

 

。」という分析ができれば、偏差値の変化は本人の得手不得手のせいだということになります。苦手分

 

野を克服しない限り、今後も偏差値にムラが出続けるはずで、いかに苦手分野を克服するかという課題

 

がハッキリ見えてきます。また、「前回は得点できなかった分野で、今回は、偶然ではなく得点できた

 

ために偏差値が上がった。」という分析ができれば、その分、力がついたと考えてよいでしょう。

 

                                         文責:金藤

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