タイムロス

2015.2.2|江本のつぶやき


「解答がありません。だから答え合わせができません。」

 

自習を見回っている時に、このような光景を見ることがあります。入試が迫っているこの時期に、すぐに自分で答え合わせができない問題を自習に使用しているのはいけません。自分の弱点を発見できないどころか、答えが合っているのかさえわからない。私たち講師が自習にべったり付き合うことが出来れば話は別ですが。

 

一番最悪なのは数学です。自分で答え合わせのできない問題を「なかなか解けない・・・」と頭をひねって何時間も考えている場合です。

 

勿論、これ自体がいけないことだとは思いません。自分の力で解けるまで、何度もチャレンジする精神は素晴らしいと思います。

 

しかし、入試まで残された時間がわずかな場合は違います。

 

それは筆舌に尽くし難い「タイムロス」につながってしまうからです。

 

勉強する教科は数学だけではなく、国語、英語、理科、社会もあるわけです。

 

「なかなか解けない問題を考えていたら、他の教科を勉強する時間がなくなった・・・」

 

というのはかなりの痛手だと思いませんかね?

 

大分県高校入試は5教科300点満点で争います。1教科60点満点で争うのではありません。

 

300点満点分の勉強時間を確保していかないと、得点は伸びませんよ。

 

数学なら

 

・5分以内に解法が思い浮かばなかったら、答えを見て解法を確認する。
・理解できたらもう一度チャレンジ
・途中で行き詰ったら、また確認。確認できたらまたそこから解き始める。
・上記を解答の補助がなくても自分で解けるようになるまで繰り返す。

 

自力で何時間もかけてやっと解いた1問

 

何度も繰り返して学習し、問題を見た瞬間解法(解答)が浮かぶようになってしまった1問

 

・出題範囲が決まっている
・制限時間が設けられている
・得点の上限が決まっている

 

このような設定がされている「試験」で合格を勝ち取るには、後者に徹する方が強いのは明白です。

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