「ルール」を学ばず「変化」にも気づかない

2016.5.26|江本のつぶやき


伸び悩んでいる子が最も苦手としている科目は、英語・数学であることが多い。この2教科を重要視されている保護者の方も多いと思います。入塾の際に「まずは英語、数学」と言われる方が多いです。

 

ウインロードは塾内で圧倒的な学習時間を確保するため「勉強量が伸びない原因」となっている子は、通塾し始めただけで劇的に伸びます。しかし、中には伸びない子もいます。その子達の英語、数学の解き方を注意深く観察しているとある共通点が浮かび上がる。

 

・「ルール」に基づいて考えることができない

 

・「変化」を見抜くことができない

 

ということである。例えば、中学生の頃は英文を書く基本として「英文法」がしっかり学べるようになっている。

 

問題:I am a tennis player. (three years ago を加えて過去形の文に)

 

答え:I was a tennis player three years ago.

 

「am」の過去形は「was」。過去形にするならば「am」を「was」に変更しなければならない。英語で時を表す言葉は「文末」に入るから、その位置に「three years ago」を加える。

過去形の作り方(ルール)に基づいて書かないと正解ではない。

 

英語が極端に苦手な子に「be動詞の過去形には何がある?」と質問しても答えは返ってこない。問題である以上、答えをひとつに定めなければならない。その答えを導き出すためのルールは問題を解く以前に覚えておかなければいけない事項だ。ルールを知らないから解答を見ても何を間違えたのかわからない。つまり「変化」に気づかないのだ。

 

そして間違えた問題は赤ペンで訂正し、答えをただ書き写すだけ。何も勉強していないのと同じですね。何度やっても同じ箇所を間違え続ける。

 

この段階までくると保護者の協力が必要不可欠になってきます。塾と子供のやりとりだけでは何も解決しません。子供が勉強している「内容」をチェックしていく。「なぜその答えを書いたのか?」「何を間違えていたのか?」「正解を導くためにはどうすればいいのか?」紙上に書かれていない思考プロセスを説明させてください。本人に勉強のポイントを掴ませて、自分の力で勉強ができるようにするためです。

 

「ルールを学び、それに基づいて考える力」

 

「変化に気づく力」

 

学生の時だけでなく、社会人になってからも役に立つ力ですよね。

 

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