「嫌いであることを理解してもらおう」は伸びない

2015.1.12|江本のつぶやき


「苦手科目がある」というのは塾に通うきっかけになると思います。確かに苦手科目を克服するために塾に通えば、成績が上がるきっかけになりうる。事実、苦手科目の点数を大きく上昇させた塾生たちが沢山いますから。

 

しかし、私たちにはどうしても伸ばせないケースがあります。「苦手科目がどれだけ嫌いであるかを理解してもらいたい」と思っている子達です。この精神で塾に通っても、成績は100%伸びません。

 

苦手科目が上手く伸びた子達は、塾の授業で学習する以外に、宿題をきちんとしてきます。「宿題を忘れたら先生に怒られる・・・」といった外的要因に左右されることは決してありません。人一倍練習をしないと自分の目標は達成できないことを理解しているのだと思います。

 

また、自習室でよく顔を見かけます。家では勉強しないから塾に来てやる。私たちが強制して来てもらっているわけではありません。彼らが自らの意思でその道を選んだのです。自分で選んだ道はとても頑張りがいがあるのでしょう。休憩を取ることもなく、一生懸命に勉強に取り組んでいますね。こうなってくると、苦手科目を克服していくスピードは、自分が思っていたよりもずっと速くなります。あれほど「嫌い!」と叫んでいたのがウソであるかのように。

 

 

大人たちに強制されていやいや自習室に来ても、勉強に力が入っていません。苦手科目というのはただ勉強すれば克服できるというものではありません。嫌なことには全神経を集中して取り組まないとなかなかうまくいきませんよね。

 

苦手科目を伸ばすというのは、かなり高度な要求なのです。勉強時間を増やすことは当たり前。「どんな苦労も厭わない。」という精神で臨めるかどうかが重要なカギを握っています。

 

先日の記事で登場した、化学が激伸びした高3生。

 

筋金入りの苦手科目(嫌い科目?)でした。その化学に面と向かって戦いを挑んだ。その日に習ったことの復習を欠かしたことはありません。私が出した宿題を一度も忘れたことはありません。それどころか、類題を自分で探して+αの学習を積んでいたのです。加えて毎日自習室に現れて化学を勉強する。学校のイベントがあったからといって自習室に来ないこともありませんでした。書店に並んでいるセンター試験用の問題集は全て解いた。誰よりも問題を解いて復習を繰り返してきた。

 

その結果が偏差値30⇒70という驚異的な伸びとして現れたのです。

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