小学生のうちに身につけてほしいこと⑤

2015.9.21|小学生のうちに身に着けてほしいこと ウインロード通信


★計算問題がしっかり解ける。

小学生の頃に習う算数はとても大切です。特に「計算問題がしっかり解ける」というのは必須です。これは小学校低学年のうちから、しっかり鍛えておかなくてはなりません。小1〜小6まで習う計算は高校入試・大学入試の数学や理科(社会・地理でも統計や時差といった計算問題が出題されます。)を解く絶対的な基礎力ですから。

 

中学生や高校生で計算に追われてしまう子が多いですね。一番は「分数計算」ですかね。結構見かけるのが、「分母も分子も全部掛け算。大きな数にしてから約分を始める」という方法です。
これ、計算ミスを誘発しやすいやり方です。「出来るだけ約分してから計算」という方法を取らないのです。これで苦しむのが、高校の化学や物理の計算問題です。大学の2次試験ともなると、計算量は膨大です。計算ミスをしない、かつスピーディーに解くといった力が要求されます。試験には制限時間があるからです。

 

もちろん、高等学校に入ってから習う計算方法もあるのですが、その基礎も小学生の学習内容に含まれています。小学校の計算問題を「簡単だから」と侮ってはいけません。

★単位のしくみ、単位変換は超重要!

以前にも書きましたが、高校3年生の大学受験対策でも算数の理解が不足しているために、問題を解けないといったケースがあります。これはごく一部の生徒だけが・・・というわけではなく、大部分の生徒があてはまるわけです。不思議かもしれませんが。

 

「%(パーセント)」の概念や「単位変換」の単元は、小学生の頃の理解が不足しているのでしょう。問題を解き始める、あるいはあと一歩で答えを導き出せるといった段階で手が止まってしまうことがよくあります。

 

「単位変換」というのは小学校の算数で学習して以降、単元として習うことはありません。その重要性に気づくことなく、中学・高校時代を過ごしてしまいます。そして、いよいよ高校の物理や化学を習い始めた段階で、問題がうまく解けないことに気づきます。ものすごく頑張って、公式を丸暗記して問題に挑んだとしても、結果は同じです。

 

ここでもう一つ。小学生の頃に「単位変換」は学習しますが、「単位のしくみ」を学習することがないのです。習ったとしてもごくわずかな知識のみで、完全に理解するまでには至りません。
高校生や大学受験生達が苦しんでいるのはまさに「ここ」なのです。私自身がそうでしたから(笑)計算式を「ただの数字の羅列」としてしか見れないうちは「応用力」が育ちません。計算式には「なぜその式になるのか?」という理由が存在します。それに自分で気づけた子達はラッキーですが、まだ10代の子達がそこまで自己分析できるか?というと疑問です。

 

こういった部分はぜひ小学生の頃から注意しておきたいところです。

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