「目標は、苦手科目を克服することです。」
今年の目標について生徒に尋ねてみると、この言葉を口にすることが多い。
それは「苦手科目を得意科目にする」という思いを言い換えた言葉であると、私はいつも思っている。
「苦手」を「得意」にするというのは不可能ではないと思うが、乗り越えるべきハードルはとてつもなく高い。
私が言いたいのは、そんなに肩肘張らず、もっと気楽に身構えてみては?ということです。
「苦手科目を克服する」=「苦手科目が足を引っ張らない程度に点数が取れるようにする」
でいいと思うのです。こんなことを言うと怒られそうですが・・・
「苦手科目が得意科目になりましたか?」
この質問を私自ら東京大学の学生にしたことがある。彼らの答えは意外にも
「まさか!苦手のままに決まってるじゃん。」
である。東大入試を突破するには苦手科目があってはいけないように思えるのだが
彼らはこんなことを言うのです。
「苦手科目は足を引っ張らない程度にしておけばいい」と。
全教科得意科目に見えるような彼らですら苦手科目があり、入試を突破した後もやはり苦手科目のままだという認識である。
もちろん、中には得意科目になったという人もいましたよ。
しかし、ほんのひと握りの人達です。
「やってみたら意外と面白かったので、そのままの勢いで勉強した。」
苦手科目が足を引っ張らないように勉強を進めていくうちに、何か面白いと感じるものに出会えるかもしれない。それが「苦手」を「得意」に変えていく第一歩ですね。
身近な話では、ウインロードで大学受験を目指す高校生達
「高校に入学して化学が全くわからなくなった、化学が苦手科目です。」
と、うちの塾にやってくる。
志望校合格のために必要だから勉強をはじめ、高得点を取れるようになっても「好きになれない・・・」という人もいれば、いつの間にか得意科目になって応用化学科や化学科に進学していく高校生達もいます。
入塾当初は化学の道に進むなんて全く考えていなかった。余りにも点数が取れないのでなんとかしたいという気持ちひとつで勉強してきた結果そうなった。
得意科目にしようと考えていたわけではない。ただ、習ったことをひとつひとつ丁寧に復習して積み上げてきた努力の結晶がその方向へと進むきっかけとなったのだ。
まずは、苦手なままで「足を引っ張らない」点数が取れるようになりましょう。
・・・・でも、足を引っ張らない程度では合格できないのでは?
そうですね、合格点を取るためにはもう1つ別の戦術が必要です。
「苦手科目が足を引っ張らない」+「〇〇〇」が。
この「○○〇」は絶対に外せないと、東大生達も言っていた。
また次の機会にお話します。お楽しみに!
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